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文明開化
「文明開化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文明開化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なかなかよかったものです。柳原の柳はなくなる、向島の桜はだんだん影がうすくなる、
文明開化の東京はどうも殺風景になり過ぎたようですね。いや、むかし者の愚痴ばかりで....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
物は試《ため》しだから植えてみようと云うのがぽつぽつ出て来ました。その頃にはまだ
文明開化なんて言葉はありませんでしたが、まあ早く開化したような人間が種痘所に通う....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
節季らしい気分を誘い出すものでしたが、明治以来すっかり絶えてしまいました。どうも
文明開化にはかないませんよ。はははははは。そんなわけですから、わたくしのような旧....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
稽古をして、なんとなされるのじゃ。それよりも、新しい御世に身を立てられるために、
文明開化の学問をなぜなさらぬのじゃ。福沢先生の塾へでもお通いなされては、どうじゃ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
きはひと種で満足するが、貧寒な品にぶつかったときは形式美を欲した。彼は明治初期に
文明開化の評論家であり、後に九代目団十郎のための劇作家となった桜痴居士福地源一郎....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たるまでが、おのずからに前期と後期とに分かたれていた。 明治の初期にはいわゆる
文明開化の風が吹きまくって、鉄道が敷かれ、瓦斯燈がひかり、洋服や洋傘傘やトンビが....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
取られたのを怨んで、悪魔となって入り込んで来たのかも知れないと溝口医師も思った。
文明開化の世の中にそんな馬鹿なことがあるものかと一方には打ち消しながらも、お筆が....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
味を帯びて来るのは、実に偉いものだと感服した。時は欧化主義の全盛時代で、いわゆる
文明開化の風が盛んに吹きまくっている。学校にかよう生徒などは、もちろん怪談のたぐ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ステイラを頂戴する。立派な椅子にも腰かけられる。バザアも覗く。姉も鶴見もいわゆる
文明開化の誇示をまのあたりに見て、珍らしい経験を得て帰って来たことをおぼえている....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
う判ってみると、職人たちも少し気味が悪くなった。しかし梶井の父というのはいわゆる
文明開化の人であったから、ただ一笑に付したばかりで、その書き物も黒髪もそこらに燃....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
取られたのを怨んで、悪魔となって入り込んで来たのかも知れないと溝口医師も思った。
文明開化の世の中にそんな馬鹿なことがあるものかと一方には打消しながらも、お筆が相....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
で買って来たのであった。明治十二年頃に西洋菓子などを持ちあるいているのは、よほど
文明開化の人間、今日のいわゆるハイカラとかモダーンとか言うたぐいであったろうと思....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
いたるまでが、おのずからに前期と後期とに分たれていた。 明治の初期にはいわゆる
文明開化の風が吹きまくって、鉄道が敷かれ、瓦斯灯がひかり、洋服や洋傘やトンビが流....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
見たものが少なかった時代だから、忽ち東京中の大評判となって、当時の新らし物好きの
文明開化人を初め大官貴紳までが見物に来た。人気の盛んなのは今日の帝展どころでなか....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
ぬは愚でござる」といい、観客はその時代違いを咎めずして、大いに喝采せり。いわゆる
文明開化という言葉が、いかに流行したるかを察すべし。 ○六月、中村座の二番目「梅....