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文書
「文書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
分が懐《いだ》いていた二つの疑問を挙げ、その疑問が先頃偶然自分の手で発見された古
文書《こもんじょ》によって、二つながら解決された事を公表したいのである。そうして....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の間では神々の中での首長と見なされていたものである。ある古い楔形文字で記された古
文書に、こんなことがある。 おお、シン(月神)の神よ、汝のみひとり高きよりの光を....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
らえらぶところはないのである。 してみるとここに設けられた五年という期間は単に
文書上の体裁をつくろうにすぎないのであって、この規約条項制定の精神をわかりやすく....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
東京と、華府との二ヶ所では、政府当局と相手国の全権大使とが、頻繁に往復した。外交
文書には、次第に薄気味のわるい言葉が織りこまれて行った。お互の国の名誉と権益のた....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
年と電話で話をしていた。 「それで勇君が、ポントスの部屋の隠し戸棚から発見した古
文書というのはどんなものだネ」 「僕には判らない外国の文字ばかりで、仕方がないか....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
という言葉を使う。あたり前のことであるものの、最初ちょっと意外に感じた。 ◯降伏
文書調印に関する放送も、二度聞くともうたくさんで、三度目、四度目はスイッチを切っ....
「大脳手術」より 著者:海野十三
書きつけられてあるのを察することができた。 開封してみると、それは果して怪しい
文書であった。全文は、邦文タイプライターによる平仮名書であった。その文に曰く、 ....
「流線間諜」より 著者:海野十三
折れた紫陽花」は笑いながら「マッチの棒の使い方が分ると、われわれの持っている秘密
文書はことごとく書き改められねばならない。そうすることは不可能でない迄も、例の地....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
だしなみの悪きにあらず。 教育のある婦人にあらねど、ものの本など好みて読めば、
文書く術も拙からで、はた裁縫の業に長けたり。 他の遊芸は知らずと謂う、三味線は....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
けて抽斗を開けた。書いたものをあらまし引裂いて棄ててしまおうとして、私はむかしの
文書を選り分けにかかったのだった。 私は抽斗をあけると黄ろく色の変った紙片がう....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
たらずにはいられなくなった。 三 大炊之助は家重代の宝物、及び古
文書を出して、勝国手に見せるのであった。いずれも貴重なる参考物なので、念入りに国....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
のは推測られる。馬琴が交際していたのは同じ作者仲間よりはむしろ愛読者、殊に遠方の
文書で交際する殿村篠斎の連中であって親しくその家に出入して教を乞うものでなかった....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
×法律事務所、弁護士、法学博士、元東京地方裁判所判事、代理人、何某』と印刷された
文書に、大きな、眼玉の飛び出しそうな朱印をきちんと捺した督促状が、付近の債務者の....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
流れた。上海で、通称“神戸の小母さん”という女顔役の世話にもなった。上海で東亜同
文書院の向かいの中華そば屋に雇われ、当時名声をはせた島貫兵太夫のチベット入りの一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ある。 ところが一九二二年モルトケ大将の細君がモルトケ大将の『思い出、書簡、公
文書』を出版しているのを発見した。それを読んで見ると一九一四年十一月の「観察およ....