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文法
「文法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼」より 著者:芥川竜之介
た自習室には生憎《あいにく》誰も居合せなかった。僕は薄暗い電燈の下《した》に独逸
文法《ドイツぶんぽう》を復習した。しかしどうも失恋した彼に、――たとい失恋したに....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
「カーン、カーン」と反響した。 次つぎ止まるひまなしにつくつく法師が鳴いた。「
文法の語尾の変化をやっているようだな」ふとそんなに思ってみて、聞いていると不思議....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
い読むと後は読む勇気がなくなる本である。ことにクエーカーの書いた本でありますから
文法上の誤謬《ごびゅう》がたくさんある。しかるにバンヤンは始めから終りまでこの本....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のではないか――。しかし、法水はその文中から、ディグスビイにもあるまじい、幼稚な
文法をさえ無視している点や、また、冠詞のないことも指摘したのだったが、次の創世記....
「小公女」より 著者:菊池寛
めだったということも解りました。けれども、女史は、生徒達がセエラの話を聞き、仏語
文法書のかげで忍び笑いをしているのを見ると、急にむらむらして来ました。 「静かに....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
。先月は読む方ばかりであったが、こんどは、それと書く方とを半々にやる。つまらない
文法の練習問題を一々真面目にやって行くなどは、監獄にでもはいって居なければとうて....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
手紙があった。彼女は、以前私がその皮膚を愛した国語の教師の後を引ついでやはり国語
文法を教えてくれていた。彼女には何の魅力も持たなかった。彼女は肥満した肉体をころ....
「水の女」より 著者:折口信夫
る。だがたいていは、呪詞|諷唱者・叙事詩|伝誦者らの常識が、そうした語句の周囲や
文法を変化させて辻褄を合せている。口頭詞章を改作したり、模倣したような文章・歌謡....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ないで、まい日勉強する、エミイは、ボタンのあなかがりがじょうずになるように、また
文法にかなう言葉づかいのけいこをすると、てんでに決心をのべました。 「けっこうで....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
気風に向かない仕事だというので、翌年辞した。 デビーはファラデーの書いたものの
文法上の誤を正したり、文章のおかしい所をなおしたりしてくれた。一八二二年に塩素を....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
りと、スリが五、六件である。が、一件の金額が十両以上のものはなかった。その頃の成
文法及び慣習法に依ると、その人間の盗んだ金額が、総額がいくらに上ろうと、一件の金....
「春」より 著者:岡本かの子
しくて仕方がない。私は……。 京子の手紙七 恋し。 恋す。 恋せ。 この
文法むずかしい、「恋」という字、四段活用かしら。ああ、
文法なんかみんな忘れた。 ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
くらかの仕事を片づけるためであった。少し準備しておこうとして、半夜をイタリア語の
文法の勉強に過したので、非常に疲れていた。最近ではあまり頻繁に窓ぎわにすわりすぎ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
トに行かなくてはならぬ。なお欧米の東洋学者の説によるとチベット語に訳された経文は
文法の上からいうても意味の上からいうてもシナ訳よりも余程確かであるという。その説....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
京都が古く「エタの水上」と認められていた。したがって地方に悶着が起って、彼らの不
文法でその裁決に困った様な場合には、往々「エタの水上」なる京都へ来て、エタの仕来....