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「文目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文目の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、出たのだ、例の奴が。鍛冶屋街道の一件物が」 「ううむ」と蔵人は呻き声を上げた。文目も知れぬ闇であった。人影などは見えなかった。 と、卜伝の声がした。 「後へ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は背上木を生ずるものあり」。『甲子夜話』五一に、吉宗将軍小金原に狩りして、自ら十文目の鉄砲で五月白と名づけた古猪の頭を搏《う》ち、猪一廻りした処を衆人折り重なっ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
けられる思いがする。目に暗黒を見る時、精神は惑わしを見る。日食のうち、夜のうち、文目《あやめ》もわかたぬ暗がりのうちには、最も強い人々にとってさえ不安がある。夜....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
れた。 「人を咒わば穴二つ、いい気味だ、態ア見ろ」 じっと穴の中を見込んだが、文目も知れぬ闇の底から冷たい風が吹いて来るばかり、老人の姿は見えなかった。 「な....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
手ぶらで行くのは苦になるからなあ。 メフィストフェレス そうでしょう。只文目で面白い目を見て、 あなたが厭な心持になっては気の毒だ。 空に星の一ぱい照っ....