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文筆家
「文筆家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文筆家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て、流行を知らないということが無上に恥かしいことであるかのように、流行を気にする
文筆家の多いことは、気をつけなければならない事実である。こうした見識のないお洒落....
「童話における物語性の喪失」より 著者:新美南吉
ばならぬのはラジオ小説懸賞応募者ばかりであろうか。そうではない。現代ではすべての
文筆家が多かれ少《すくな》かれ何らかの条件|乃至《ないし》は制限を加えられて書く....
「ある回想から」より 著者:宮本百合子
ジャーナリストたちを集めて、役所の注文をなす会合がもたれていた。そこで、何人かの
文筆家が名ざされて、雑誌その他に執筆させないようにといわれたのであった。 三七....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
た連中が出版事業に流れこんだ。彼等は文化的責任を知らない。民衆の文化水準の低さと
文筆家のインフレーションによる生活苦との間に、ブローカー的に存在して彼等の利潤を....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
徳富蘇峰氏(之は思想家ではなくてただの歴史家かそうでなければ多少デマゴギッシュな
文筆家に過ぎない)の方が多いだろう。つまり杉森氏は優れたイデオローグ=言論家で修....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は編集者(新聞幹部・雑誌記者等)だろう。評論家は文士に較べて思想の直説体に於ける
文筆家だから、思想表現による生活が、今日ではそれだけ文士より不自由だ。と云うより....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ーナリスト(記者・寄稿家・評論家――これは夫々別な規定である)は学校教育者と一般
文筆家に跨って存在し得るが、学校乃至大学の教育にこの社会教育の主力たるジャーナリ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いという声たかく、偉い人々例えば(陸相)など民間も協力せよと云っていて下さるが、
文筆家の稿料はどなたも上げよと仰云らぬ。いろいろ活きた浮世は面白の眺望です。お鍋....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
文子その他を動して日本女流文学者会というのをつくり(今活動しているようないろんな
文筆家みんな入れ、山川菊栄から小寺菊まで)その会のとき、皆投票して、円地文子と吉....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
ア狂乱の場なる掛け合いなんせんすを妖艶な支那服の似合ったよくユーモアを解する女流
文筆家とレコードへ吹き込んだことだろう。 例の「サンデー毎日」や「週刊朝日」の....
「文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
最後に、具体的な課題を与えているわけではないが、現在の検閲制度は、官憲が、一般の
文筆家、芸術家に対して、一つの大きな課題を与えているようなもので、芸術家や作者の....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
けれどもこのとき著者福沢諭吉は、一年十万の洪水的読者層からは、完全に無縁な一介の
文筆家であった。「無縁な」というのは政治的に無縁なる意味である。『西洋事情』(全....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
らしに、追われている』と、いう蔑視から、資本家や、編輯者等が、いまだ一介の無名の
文筆家に対して、彼等の立場から、冷遇しなかったと何んで言えよう。況んや、私のよう....
「読むうちに思ったこと」より 著者:小川未明
たにかゝわらず、いまや、脆くも、その誇りを捨て、ジャナリズムに追従せんと苦心する
文筆家が、即ちそれであるが、文章に、自然なところがなく、また明朗さがなく、風格が....
「戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
山現われたと云うことだ。中には単に支那事情に一般的に通じているというだけの種類の
文筆家や、中国要人の人物論に詳しい評論家も、この内に這入っている。併しこれ等のジ....