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文選
「文選〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文選の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いしん》名は白招拒《はくしょうきょ》、精を白虎《びゃっこ》と為《な》すといい、『
文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経《せんがいきょう》』に崑崙山の神|陸吾《り....
「運命」より 著者:幸田露伴
王僧弁をして代って将たらしむ。帝は高祖|武帝の第七子にして、誉は武帝の長子にして
文選の撰者たる昭明太子統の第二子なり。一門の語、誉を征するの時に当りて発するか。....
「私の父」より 著者:堺利彦
だ俳諧は大ぶん熱心で、後には立机を許されて有竹庵|眠雲宗匠になっていた。『風俗|
文選』などいう本をわざわざ東京から取寄せて、幾らか俳文をひねくったりしたこともあ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
濃派の俳諧の嗜みもあったから、臨終に近い枕もとで、父から求めらるるままに、『風俗
文選』の一節を読み聞かせたが、さもあわれ深く父はそれを聞いていて、やがて、「半蔵....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
ることもあるが、それはきわめてまれであった、棚に並べたケースの活字も少なかった。
文選も植字も印刷も主がみな一人でやった。日曜日などにはその弟が汚れた筒袖を着て、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
な諸神が、今日|藪沢《そうたく》に潜める妖魅に化しおわったごとくなったものか。『
文選』の和訓には、支那の悪鬼|人間《じんかん》にありて怪害を作《な》すてふ野仲《....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
は、お手のものだ、とト筮ごときは掌である。且つ寺子屋仕込みで、本が読める。五経、
文選すらすらで、書がまた好い。一度|冥途を※ってからは、仏教に親んで参禅もしたと....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
開けていた。正平の十九年に此処の道祐というものの手によって論語が刊出され、其他|
文選等の書が出されたことは、既に民戸の繁栄して文化の豊かな地となっていたことを語....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
度遊びに行ったね、あの塾の、小部屋小部屋に割居して、世間ものの活字にはまだ一度も
文選されない、雑誌の半面、新聞の五行でも、そいつを狙って、鷹の目、梟の爪で、待機....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
った印刷工場を門内の道場の中に取り入れた、小野生が一人その中で頻《しき》りに植字
文選をしている、志村生は休み、活版所を継続するに就いては、二三十年来、弥之助は並....
「辞書」より 著者:折口信夫
くさん出ている。兼名苑云……、昔はこうで和訓はこうだ、などと書いてある。「此字、
文選云……、和訓云々」、と出ている。何か拠り所はあろうが、わからない。 いった....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
かけて甲源一刀流の巻の最初からやり出したものでとにかくあれが二三百頁あってそれを
文選、植字、校正、印刷、一切一人で三百部だけ拵えて刷り上げたのである、然し三百部....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
》が気に入って、父にねだって手に入れた時、それにあう文字を額にほしいと思って、『
文選《もんぜん》』や『卓氏藻林《たくしそうりん》』や、『白氏文集《はくしもんじゅ....
「白い道」より 著者:徳永直
てきたことであった。 小野は三吉より三つ年上で、郵便配達夫、煙草職工、中年から
文選工になった男で、小学三年までで、図書館で独学し、大正七年の米暴動の年に、津田....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
宮殿を作ろう、というのがこの二句にいいあらわされていることなのである。(これは『
文選』に見えている王延寿の魯霊光殿賦のうちの辞句をとってそれを少しくいいかえたも....