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「斉唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斉唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:池谷信三郎
ドムの美姫のように、赤い電灯の点いた非常口へ殺到した。ソプラノの悲鳴が、不思議な斉唱を響かせて。……彼女たちは、この力強い効果的な和声が、チァイコフスキイのでも....
白い壁」より 著者:本庄陸男
。びっしり詰った十三坪何|勺《しゃく》かの四角な教室からは、たからかな教育勅語の斉唱が廊下に溢れでた。躾《しつけ》のいい組と言われている子供たちの声が、いたって....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
って来る見物客もあるという話である。やがて打揚がぽんぽんとあがる。桟敷では歌謡の斉唱がはじまる。一方からそれが起ると忽ちに四方に伝播する。そして幾度も反復される....
次郎物語」より 著者:下村湖人
立っているのが、彼には異様な世界のように思われた。 すぐ隣の教室からは、英語の斉唱の声がきこえ出した。しかし彼自身の教室は、気味わるいほど静まりかえっている。....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た校訓というものが、いつの頃からか五ヶ条ばかりあった。私たちの学校の伝統として朝斉唱していたのだが校長はそれを廃してしまった。 石畑君はこの校長が不平でたまら....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
でかねてなじみの顔ばかりである。 それから神官の行事があつた。つづいて君が代の斉唱、バンザイの三唱など型どおり行われたが、その間、出征軍人山中貞雄は不動の姿勢....
その人を知らず」より 著者:三好十郎
が、それまでズーッと断続してきこえて来ている奥からのサンビ歌のメロディに合流して斉唱する形になる) 男1 よせよ、おい! 男2 くそッ! 別の声 (ここからは見....
樹氷」より 著者:三好十郎
ながら)さ、金吾さん! 金吾 へえ。おーい! (と歩きながら下へ呼ぶ) 三人の斉唱の「さすらいの歌」が急速に近づく。 音楽 第4回 敦子 春子 香川....