斉眉[語句情報] » 斉眉

「斉眉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斉眉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
に軍を移し、夜半に兵を渡らしめて繞って敵の後に出づ。時に徐輝祖の軍至る。甲戌大に斉眉山に戦う。午より酉に至りて、勝負相当り、燕の驍将李斌死す。燕|復遂に克つ能わ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
場す。侍女等|慇懃に見送る。 少し窮屈であったげな。 侍女等親しげに皆その前後に斉眉き寄る。 性急な私だ。――女を待つ間の心遣にしたい。誰か、あの国の歌を知って....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
いつも変らぬことながら、お通は追懐の涙を灌ぎ、花を手向けて香を燻じ、いますが如く斉眉きて一時余も物語りて、帰宅の道は暗うなりぬ。 急足に黒壁さして立戻る、十|....
南地心中」より 著者:泉鏡花
召し、」 とそこへ手を支いた、裾模様の振袖は、島田の丈長、舞妓にあらず、家から斉眉いて来ている奴であった。 「可いかい。」 「はい。」と言いさま、はらはらと小....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
陶酔によって示すところの型のうちに「大当《だいとう》」の勢いが現われようとも、「斉眉殺《せいびさつ》」の型が転がり出そうとも、「滴水」が「直符」に変化し、咄嗟《....
黒百合」より 著者:泉鏡花
が、沓脱の上へ脱いだ笠を仰向けにして、両掛の旅荷物、小造なのを縁に載せて、慇懃に斉眉く風あり。拓の打侘びたる言を聞いて、憂慮わしげにその顔を見上げたが、勇気は己....
活人形」より 著者:泉鏡花
て美しき二人の娘あり。我とは従兄妹同士にていずれも年紀は我より少し。多くの腰元に斉眉かれて、荒き風にも当らぬ花なり。我は食客の身なれども、叔母の光を身に受けて何....