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「斑岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斑岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
きわまって何でもこの色で消化してしまう、水底の石は槍ヶ岳の刃の飜《こぼ》れた石英斑岩、蝶ヶ岳から押し流された葉片状の雲母片麻岩、石そのものが、流水、波浪の細い線....
高山の雪」より 著者:小島烏水
七九米突)の地蔵仏は、結晶岩なる花崗石で、飛騨山脈の槍ヶ岳(三一八〇米突)は石英斑岩の硬石である。また粘板岩や砂岩のような比較的柔かいのは、最後まで残存して孤立....
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
の人が入浴がてら、往《ゆ》くところは、信州神河内(上高地)温泉である、ここは石英斑岩だの、花崗岩だのという堅硬な火成岩の大塊が、山岳としては、壮年期ともいうべき....
泉ある家」より 著者:宮沢賢治
はくめい》の流《なが》れはじめた県道に立って崖《がけ》に露出《ろしゅつ》した石英斑岩《せきえいはんがん》から一かけの標本《ひょうほん》をとって新聞紙に包んだ。 ....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
興津の名物は清見寺と、坐漁荘、枇杷ばかりではない。興津川の鮎がある。古生層の緑色斑岩を主塊となす峻峰白根三山が、太平洋へ向かって長い裾を延ばした、その襟のあたり....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ワヤナギ、落葉松、モミ、ツガ等の下を潜り、五、六丁行き、左に曲がると水なき小谷、斑岩の大塊を踏み、フキ、ヨモギ、イタドリ、クマザサの茂れる中を押し分けて登る。い....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
なく、偃松が多いので、五色ヶ原程に私は心を惹かれなかった。赤牛岳の山体を成す石英斑岩か何かが、花崗岩と変る線が明に認められたが、どの辺であったか覚えがない。 ....