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斑痕
「斑痕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斑痕の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ろって何か細ひものようなものででも強く絞めつけたらしい、赤く血のしんだみみず色の
斑痕《はんこん》があるのです。絞殺しておいて、しかるのちになんらかの必要から、出....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
パレットに取って、新しい筆でチョイチョイチョイと配合しながら、首のまわりの絞殺の
斑痕を、実物と対照して寸分違わぬ色と形に染付け始めましたが、これとても実に巧妙、....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
に相擁して三昼夜ほど泣き続け、涙が尽きると次いで血が流れた。その血が竹にそそいで
斑痕をなし、今もなお名物の斑竹となって残っている。 二人の妃はそれから、湘江の....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
髪は、禿げ上がり、顔は赤黒い無気味な照りを持って、腫れた唇のわきには、紫いろの
斑痕が出来ていて、人の二倍もあるかのように全体が畸形に大きく膨れているのだ。――....