料所[語句情報] »
料所
「料所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
料所の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も莫大だとある。国恩を報ずべき時節であると言って、三都の市中はもちろん、諸国の御
料所、在方村々まで、めいめい冥加のため上納金を差し出せとの江戸からの達しだという....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
行きおったが、面白かったから毎晩毎晩行ったが、金がなくって困っていると、信州の御
料所から御年貢《おねんぐ》の金が七千両来た、役所へ預けて改めて御金蔵へ納めるのだ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
建になった。将軍の柳営とても同断である。これが決して驚くに足らぬわけは、内裏の御
料所や公卿将軍およびその他に納まるべき年貢は、一乱以後大いに減少したとはいうもの....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
るから、ついては朝廷に忠義をつくし、皇太子の元服の費用を上納し、御所を修理し、御
料所を恢復してくれ、こういう意味の綸旨であった。 皇室の暮しむきの窮状をなんと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
外物のきたる躰と申。主上御不足の一つには、公家中官位御まゝに不成との事、または御
料所増加にて被遣金銀も折々被遣候へ共、是も毛頭御まゝに不成候。 と、皇室の式微....