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料理茶屋
「料理茶屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
料理茶屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
屋の水船《みずぶね》の上へ捨児《すてご》にして、私は直《す》ぐ上総の東金へ往って
料理茶屋の働き女に雇われて居る内に、船頭の長八《ちょうはち》という者といゝ交情《....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
がれに鳴いていた。 二挺の駕籠が木母寺《もくぼじ》の近所におろされたときには、
料理茶屋の軒行燈に新しい灯のかげが黄色く映っていた。風雅な屋根付きの門のなかには....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、ハリソンさんの家へ行ったこともあります。ハリソンさんと二人づれで、神奈川の台の
料理茶屋へ遊びに行ったこともあるそうです」 お角の腕は半七の想像以上に凄いもの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
がその胆煎となって毎年の春秋二季に大会を催すことにした。大会は山の手の貸席か又は
料理茶屋を会場として、会員一同が半季のあいだに蒐集した新奇の絵馬を持ち寄るのであ....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
まえにも申上げた通り、天保初年の三月末のことだそうです。芝の高輪の川与という
料理茶屋で清元の連中のお浚いがありました。今日とちがって、江戸時代の高輪は東海道....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
した。尤も花見ではない、初桜故余り人は出ません、其の頃には海老屋、扇屋の他に宜い
料理茶屋がありまして、柏屋というは可なり小綺麗にして居りました。織江殿は娘を連れ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
を引張込んで、人の用の妨げをして、酒を飲めなんて、私は酒のお相手をする様な宿屋や
料理茶屋の女とは違います、余り人を馬鹿にした事をなさいますな」 傳「旦那、腹を立....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
が元御用達で、旨い物は食べつけて居て、それでお内儀さんが元芸者で苦労して、方々の
料理茶屋の物を食べて居るから、何うしてもなんだね調理は上手だよ」 婢「そうして旦....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
すが、前橋は県庁がたちまして、大分繁昌でございまして、只今は猶盛んで有りますが、
料理茶屋の宜いのも有る。其の中で藤本と云う鰻屋で料理を致す家が有ります。六斎が引....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
夢中になってしまったのでございます。四谷辺では新宿の貸座敷の近所にある引手茶屋や
料理茶屋の奥二階を会場にきめて、毎日のように勝負を争っていましたが、そういう所で....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
せしめると、襟垢のついた羽二重の素袷で、柳橋の梅川や中洲の四季庵なんていう豪勢な
料理茶屋へ、懐手をしたまま臆面もなくのっそりと入ってゆき、かくやの漬物で茶漬を喰....
「十六、七のころ」より 著者:永井荷風
すみぢゃや》があって、遠眼鏡《とおめがね》を貸した。わたくしが父に伴われて行った
料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折《しおり》門を結んだ茅葺《かやぶき....
「それから」より 著者:夏目漱石
て、年々肥満してくる技倆《ぎりょう》に敬服している。 誠吾が待合へ這入ったり、
料理茶屋へ上ったり、晩餐《ばんさん》に出たり、午餐に呼ばれたり、倶楽部《クラブ》....