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斬新
「斬新〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斬新の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「並木」より 著者:島崎藤村
飾り付も変った。そこここに高く聳《そび》ゆる宏大な建築物《たてもの》は、壮麗で、
斬新で、燻《くす》んだ従来の形式を圧倒して立つように見えた。何もかも進もうとして....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
は不道徳でない範囲の広告法で、殊に最後の二つは人通りばかりを相手にした極めて真剣
斬新な広告法である。これ以下の不道徳な範囲になって来るともう数限りないので、東京....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
かはない。われわれは不思議に思う、最も進歩的な西洋諸国の間に何ゆえに建築がかくも
斬新を欠いているのか、かくも古くさい様式の反復に満ちているのかと。たぶん今芸術の....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
のはこの保守論派に対してはなはだ慚色なきあたわざるべし。ただ泰西事物の名をもって
斬新の標章となし、東洋の事物を挙げて取捨なく排棄するの時代においては、これらの無....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
に堪能なると共に、亦話の筋を作為すること拙しとせず。本書名人長二の伝を見るに立案
斬新、可笑あり、可悲あり、変化少からずして人の意表に出で、而かも野卑猥褻の事なし....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
」 会衆は恍惚としてかれの声をきいていた、それはきわめて大胆で奇抜で、そうして
斬新な論旨である、偶像|破壊! 平等と自由! デモクラシーの意義! わるるばか....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
させんとするならば、社会の進歩発達に伴って品質を精選すべきはもちろん、なおこれに
斬新なる趣向を加え、もってその時代の嗜好に適するように工夫せねばならぬ。 また....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
劇作者であるゆえんは一にこの技巧と機知にかかつている。 彼が持つ精鋭なる武器、
斬新なる技巧と鋭角的な機知をさげて立ち現われると我々はそれだけでまず圧倒されてし....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
の眼に映った別荘は、まことに奇妙なものであった。まずその構造からいう時はきわめて
斬新奇異なもので、宅地の真ん中と思われる辺に、平屋造りの建物があった。一番広大な....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
しています。 結局、翻訳として、どうしてもままにならぬのは、ロスタン好みの警抜
斬新な脚韻のふみ方だと思いますが、これに代る面白味として、翻訳者は、巧みに、近代....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
としては随分思いきったハイカラな意匠で体裁だけでいえば、どこの薬にもひけをとらぬ
斬新なものだった。なお、大阪市内だけだが、新聞に三行広告も出してやった。 無論....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
、かねがねそれから来る言動が刺客を招くことになったので、とうに明治八年の古きに、
斬新無類の結婚式をやってのけて、世人の意表に出ている人。それは結婚式と云おうより....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日、快晴。午前、また視学官の案内にて男子の中学校を参観す。その校舎清美、その設備
斬新、わが国の中学校の遠く及ばざるところなり。生徒は一級十五人ないし三十人を限り....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
持でいよというのではなく、はじめから個人性の発揮されたものでなけりゃならぬとか、
斬新なものでなけりゃならぬとか、そういう無理な注文をして奇怪な句を作るようなこと....