断岸[語句情報] » 断岸

「断岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

断岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ャンと相成った。 しかし雲巌寺を出発してから行く途々《みちみち》、渓流に沿うて断岸の上から眼下を見れば、この渓流には瀑布《たき》もあれば、泡立ち流るる早瀬もあ....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
交えず、主客未分の状態に注意を転じて行くことができるのである。たとえば一生懸命に断岸を攀《よ》ずる場合の如き、音楽家が熟練した曲を奏する時の如き、全く知覚の連続....
連環記」より 著者:幸田露伴
かったと云われている。真の学僧|気質で、俗気が微塵ほども無く、深く名利を悪んで、断岸絶壁の如くに身の取り置きをした。元亨釈書に、安和の上皇、勅して供奉と為す、佯....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のはちょうど、地球と月世界との間の絶対と同じこと、下を見れば見るほど底の知れない断岸《きりぎし》―― そうして、その裂け目の左右を見ると、先刻見た赤い空気の湖....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
木ノ葉石があるというので、人夫が取りに行って来た、二時半に此処を出発して只見川の断岸を登って、一時間ばかり行って只見川を徒渉して西岸を辿った、暫く進むと右からマ....