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断獄
「断獄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断獄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竇氏」より 著者:田中貢太郎
にして牒を南の家へだした。南は恐れて晋陽の令をはじめ要路の吏に賄賂を用いたので、
断獄はうやむやになって南はそのままになり、廷章は女と児の死体をさげわたされて事件....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の出品に係る鑷《けぬき》四丁があって、その説明書に「大岡越前守忠相ガ奉行所ニ於テ
断獄ノ際、常ニ瞑目シテ腮髯《あごひげ》ヲ抜クニ用ヒタルモノナリ」と記してあった。....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ノ庄の屋敷まで、はよう引っ担いで行ってくだされ」 お杉ばばは、お通を指さして、
断獄を命じる閻王のようにいった。 他の四、五名は、みな郷士ふうの男であり、ばば....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
訪や出入りは自由だった。これが囚人ならここへは来ない。直接、侍所ノ別当へ廻され、
断獄されるまでである。義貞の宿所には、その夜、客と彼の笑い声がさかんにしていた。....