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断礎
「断礎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断礎の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
ない、いずれも苔がべッたり覆せてある、太古ながらの石の一片は、苔に包まれた古都の
断礎でも見るように、続々と繋がって、爪先を仰ぐばかりに中天に高く斜線を引いている....
「河霧」より 著者:国木田独歩
今の世のさまにともなっているが、士族屋敷の方はその反対で、いたるところ、古い都の
断礎のような者があって一種言うべからざる沈静の気がすみずみまで行き渡っている。 ....
「放水路」より 著者:永井荷風
には仏蘭西《フランス》の南部を流れるロオン河の急流に、古代の水道《アクワデク》の
断礎の立っている風景を憶い起させた。 来路《らいろ》を顧ると、大島町《おおじま....