断章[語句情報] »
断章
「断章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断章の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パァル・バックの作風その他」より 著者:宮本百合子
しい説明は出来なかった。 二月号の『婦人文芸』を開いたら平林たい子さんの「日記
断章」という文章があり、その中で私の云った非人情という言葉がとりあげられている。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いう工合にあみこまれて、きっと又未定稿がまとめられるでしょうね。ちょいちょいした
断章に、忘られないのがあるわ。すぐれた詩人は、二三章の
断章の中にも感銘をこめる不....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ああわが園の扉は開くかと見え。たゆたう瞬間の思いをうたっているのです。 詩は、
断章です。小説ではないからその白い夏の午後のひとが、遂にその園に入り、その光の上....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
疇は「内容」を有ち又その「内容規定」を有つことを忘れてはならない。 以上二つの
断章の結果は、唯だ次の二つである。第一に存在論的範疇は領域の存在論的制約――即ち....
「京都学校の記」より 著者:福沢諭吉
るところの書は翻訳書を用い、足らざるときは漢書をも講じ、ただ字義を説くにあらず、
断章取義、もって文明の趣旨を述ぶるを主とせり。 小学校の費用は、はじめ、これを....
「円朝花火」より 著者:正岡容
こはこれ、まったくの未定稿也。あわれ幻燈の絵のひと齣《こま》とも思し眺め給えや。
断章の一 ――スルスルスルと蛇のようにあがっていった朱い尾が、かっと光を強めた....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ストエフスキーや露西亜の近代の巨星の名什を耽読したのが四十年前で、ツルゲーネフの
断章を初めて日本に翻訳紹介したのが三十六年前であった。その頃は日本ばかりでなくて....
「審判」より 著者:カフカフランツ
親しげな微笑だけがこの言葉のきびしい調子を和らげているのだった。 (編者注 この
断章は本文第七章に直接つながるものだったのであろう。これの冒頭は、第七章の最後の....