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斯学
「斯学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斯学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
クンテ》大いに起こり、政府も箇人も熱心にこれに従事し、英国では昨年の政事始めに、
斯学の大家ゴム氏に特に授爵されたり。例せば一箇人に伝記あると均しく、一国に史籍あ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ない大きな見出しで、「希代の科学者|鏖殺犯人|遂に捕縛せられる。犯人は我国毒|瓦
斯学の権威椋島才一郎」などと、昨夜の大事件を書きたて、彼の現場に於ける奇怪な行動....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
続行裁判の劈頭に於て右の鑑定人が呼び出された。 一人は頭蓋骨の鑑定を命ぜられた
斯学に学殖経験深き帝大医科の助手友長医学士で、一人は布地の鑑定を命ぜられた本郷の....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
るかどうか到底想像する事はできないが、しかし少なくも物理学の従来の歴史から見て、
斯学の発展と共に種々の概念が改造されあるいは新たに構成されまた改造されて来た事は....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
ない。自分にはこの二つの態度がいつまでも互いに別々に離れて相対しているという事が
斯学の進歩に有利であろうとは思われない。むしろ進んで、暗合的なものと因果的なもの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
五百年前に成ったローマの老プリニウスの『博物志』は、法螺《ほら》も多いが古欧州|
斯学《しがく》の様子を察するに至重の大著述だ。ローマには猴を産しないが、当時かの....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
完成し終った後、先生は二月一日突然発病し僅々三十五時間で逝いた。二十余年に亘り、
斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は
斯学における最大....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
である。それだけならば、まだしもであるが、困ったことには、各自が専門とする部門が
斯学全体の中の一小部分であることをいつか忘れてしまって、自分の立場から見ただけの....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
をかくという例もあえて稀有ではない。こうした独断的否定はむしろ往々にしていわゆる
斯学の権威と称せられまた自任する翰林院学者に多いのである。例えばダイナモの発明に....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
科学では個性的なものが最も価あるものである。フリードリッヒ大王や、ゲーテの事蹟は
斯学の対象として、いつまでも研究をつづけていかれる。 社会主義の倫理観は一種の....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
者をアンデス山頂に派遣して火星の写真を撮らせたそうであるから、定めて有益な知識を
斯学の上に齎す事であろう。 (明治四十年十月二十六日『東京朝日新聞』) ....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
的な順序に置くことに成功し、そして、独創的な正確なかつ深遠な二三の討論によって、
斯学を富ましめたのである(註)。しかしながら、著者がこの紳士の著作に対して懐く尊....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
品となって遺るに至ったが、遺族の方はこれを日本科学博物館に献納したと聞いた。私は
斯学のためまた博士生前の努力のため、ひとえにそれを安全に保存せられんことを切望す....
「『日本石器時代提要』のこと」より 著者:中谷宇吉郎
、岡崎敬《おかざきたかし》両君の熱心な助力を得て、初版刊行後に得られた新資料及び
斯学《しがく》の進歩を採り入れて『校訂日本石器時代提要』は、菊判五百五十ページに....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
小生義多年日本歴史地理学会の経営に参与仕り、雑誌「歴史地理」の誌上に於いて、広く
斯学に関する研究を発表致し来りおり候うところ、近時特に我が日本民族を研究して、広....