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斯道
「斯道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斯道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
匆騒《そうそう》を越えて来たアマチュアの有職故実《ゆうそくこじつ》家であったが、
斯道《しどう》に熱心で、研究の手傅《てだす》けのため一人娘の私に絵画を習わせた。....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
はこんな文字が刻みつけられていた。 九百九十年 終 浜主 喜兵衛は
斯道の研究者であるだけに、浜主の名を知っていた。尾張の連浜主はわが朝に初めて笛を....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
たり。而して爾来病を得て閑地に静養し、亦自ら話術を演ずること能わず。然れども子が
斯道に心を潜むるの深き、静養の間更に名人競の内として木匠長二の伝を作り、自ら筆を....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
只圓翁はこの時代を見ずして世を去った。しかも維新後、能楽没落のただ中に黙々として
斯道の研鑽を怠らなかった。東都の能楽師等が時勢の非なるを覚って、装束を売り、能面....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ばせ、能楽の間の狂言のお心得あろうとはかつて存ぜぬ。 あるいは、何かの因縁で、
斯道なにがしの名人のこぼれ種、不思議に咲いた花ならば、われらのためには優曇華なれ....
「推理小説論」より 著者:坂口安吾
りだから、片手間にトリックの発明を楽しみ、職業作家になろうなどと思わず道楽として
斯道に精進されるよう、おすすめしたい。又、推理小説に限って、合作する方が名作が生....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
てくれないかと言った。 コスモは古代および現代の武器については非常にくわしく、
斯道の権威者とみとめられていた。ことに武器の使い方にかけては、学生仲間にも並ぶ者....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
か? それとも激怒をしているがために、危険を忘れてしまったのであろうか? これは
斯道の平青眼、鋩子先を紋也の肩口へさしつけ、引くままに引かれて庭の奥へ、ジリリ、....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
、公立図書館と相待て発達し、相待てその用を完くしつつあること、前項既述のごとし。
斯道の先達たるニユーヨーク州立図書館長メルヴイル・デユーイ氏いわく、不動公立図書....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
っても根柢からこの短い詩の研究に深い注意を払っていたのが、更に勇猛心を振い興して
斯道に力を尽そうと考えていた矢先であったので、それらの教員団体、並びに旧友である....
「日本画と線」より 著者:上村松園
日本画 美人画 風俗画 それがこれからどうなってゆくかと申すことにつきましては、いろいろと
斯道の人達にも議論せられているようでございますが、いずれに致しましても、どうかし....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
築物を以て大化以前の設計にかかるものなりと論断せられたるの一事は、当時往々にして
斯道学者間の傾聴するところとなり、今においてなおこれを信ぜんとするものが無いでは....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
てその前山さんが陶製上の予備知識を絶無とはいわないが殆どというも過言ではないほど
斯道知識をもたれなかったこと。 これらが私をして前山さんに製陶計画抑止の勧告を....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
斯道において先輩たる柳田國男君が、かつてその経営に係わる『郷土研究』の誌上におい....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
あろう。 私は此書物をただ先考遺愛の書というような意味で保存して居たが、其後|
斯道の専門家たる新村出博士の研究によって、現在他には林若樹氏と新村氏との所蔵のみ....