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新人
「新人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
いた形にしなければいけないと、誠意をもってといたのである。 さすがに海底超人の
新人たるロロー殿下は、博士の言葉をよくかみわけ、そして博士に万事をまかせたのであ....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
う。 この片山機関庫助役と言う人は帝大出身のパリパリでしてな、まだ鉄道としては
新人の方なんですが、頭もいいし人格もあるし、それになかなか機智に富んだ敏腕家でし....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
ちらかと云うと穏健で、写実派の白亭の門人だけに堅実な写実的画風を以てむしろ特異な
新人として認められていた。ところが度々云うようにこの岳陰荘の位置は、富士山の北麓....
「獅子は死せるに非ず」より 著者:小栗虫太郎
では……何故、売れつつある雑誌を止めるのか。 それは、当初の目的とする優秀
新人の出現に、通巻十二号の今となってもまったく見極めが付かないからだ。斯界の、萎....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
ばかりを攻めたところで映画はおもしろくはならないのである。 次にもつとどしどし
新人が現われなければ映画はおもしろくならない。我々もこの世界にはいつてきたときは....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
無気力なオルソドックスが最高権威を持っていて、老大家は旧式の定跡から一歩も出ず、
新人もまたこそこそとこの定跡に追従しているのである。 定跡へのアンチテエゼは現....
「土足のままの文学」より 著者:織田作之助
て……と言えるような作品を書きたいと思う。 僕はこれからはもう天邪鬼になって、
新人がどれだけ巧い作品を書いても、感心しないことにする。泥だらけの靴やちびった下....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
ているのを、大いにおそれる。坂口氏が「白痴」を書かない前から、僕は会う人ごとに、
新人として期待できるのはこの人だけだと言って来たが、僕がもし雑誌を編輯するとすれ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
山|何れの処か残燐を吊す 乞ふ死是れ生真なり※し 薄命紅顔の双寡婦 奇縁白髪の両
新人 洞房の華燭前夢を温め 仙窟の煙霞老身を寄す 錬汞服沙一日に非ず 古木再び春....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
を過ぎていたが、欧化の余波は当時の新らしい女の運動を惹起した。沼南は当時の政界の
新人の領袖として名声|藉甚し、キリスト教界の名士としてもまた儕輩に推されていたゆ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
る数倍の効果があった。井侯の薨去当時、井侯の逸聞が伝えられるに方って、文壇の或る
新人は井侯が団十郎を愛して常にお伴につれて歩いたというを慊らず思い、団十郎が井侯....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
命などの影響もあってデモクラシーが思想界を風靡した時代で、大正七年暮には東大に“
新人会”が生まれた。早稲田でも東大に負けてなるものかと、同八年高橋清吾、北沢新次....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
りましょう。これ故に、今日以後、真の作家たらんとする者は、いずれよりも解放された
新人でなければならない。特に、今日の資本主義に反抗して、芸術を本来の地位に帰す戦....
「『小さな草と太陽』序」より 著者:小川未明
知るものは、童話が、いかに、この人生に重大な位置にあるかを考えるでありましょう。
新人生建設のために、私達は、新芸術の使命と権威を考えなくてはならない。....
「アンケート」より 著者:大倉燁子
) 昭和十一年度の探偵文壇に 一、貴下が最も望まれる事 二、貴下が最も嘱望される
新人の名 (一)探偵もの全盛を望む。 (二)木々高太郎先生。 (『探偵文学』第一....