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新作物
「新作物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新作物の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
歌舞伎座の二階|棧敷の二つ目に納まっていた。それが鴈治郎一座の芝居で、初めが何か
新作物の時代ものに、中が鴈治郎の十八番の大晏寺であった。庸三はそのころまだ歌舞伎....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
格でなければならぬ大きな理由がある。 前にも述べた通り、「能楽」という芸術は、
新作物を受け付けぬどころでなく、逆に旧作のものの中でも芸術価値の薄いものは、容赦....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
蔵(後に馬十)の酒井雅楽頭、大阪から来た嵐三右衛門の愛妾高尾であった。私はこんな
新作物は始めてであるし役者も揃っていたので面白く見物した。この度の旅行は末弟の克....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
一 えゝ此の度は誉れ高き時事新報社より、何か
新作物を口演致すようとの御註文でございますから、嘗て師匠の圓朝が喝采を博しました....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
で平気で闊歩するらしく見える人もひそかに靴のよごれを気にした。 「頼朝」と題する
新作物(それはたしかには覚えぬ。或は間違っているかも知れん。)は余り面白くもなか....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
台詞の記憶が悪い点においても有名であった。したがって、きまり切った時代物は格別、
新作物などになると当人も困った。相手になる者も困った。その欠点が中年以後ますます....
「当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
ある。左団次に扈従している左升は旧劇物では駄目だが、新しいものだと仲々よくなる、
新作物にちょっと巧い俳優であるが、然しこの位の俳優ならばいくらもあるのである。さて俳優にもまた人がない。....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ぱら》とし舞台上の絵画的効果を閑却せしより、その弊風今日に及びてもなほ歌舞伎座の
新作物においてこれを見る。今それらの新劇と古き芝居とを比較するに、古人が戯曲の演....
「かもめ」より 著者:神西清
したね。わたしは世間というものが恐かった。ものすごい怪物のような気がした。自分の
新作物が上演されるようなことになると、いつもきまって、黒い髪の毛の人は敵意を抱い....