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新口
「新口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新口の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
り、聞いたようでもねえが、今のそのお蘭しごきというななんですかい。くさやの干物に
新口ができたとかいう評判ですが、そのことですかい」 「しようのねえ風流人だな。だ....
「故郷」より 著者:太宰治
しの生れ在所、四、五丁ゆけば、などと、やや得意そうに説明して聞かせる梅川忠兵衛の
新口村は、たいへん可憐な芝居であるが、私の場合は、そうではなかった。忠兵衛が、や....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
ながら何の気なく、其処にあった新聞を取上げて見ていると、有楽座で今晩丁度呂昇の「
新口村」がある。これは好いものがある。これなりと聞きに行こう、と、八時を過ぎてか....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
きときまって、富子が先きに、雛吉がその次に語ることになった。その晩、雛吉は得意の
新口村を語ったが、途中から喉の工合いがおかしくって、持ち前の美音が不思議にかすれ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ている、泥溝板長屋の富士春を知らねえか」
「その啖呵あ、三度聞いた」
「じゃあ、
新口だよ。いいかい、剣術あお下手で、お三味線はお上手てんだ、益公。お馬もお下手で....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
盛衰記」の逆櫓、「鬼一法眼」の菊畑、「為朝」の八丈島、「梅川忠兵衛」の封印切から
新口村などで、子供芝居流行の気運に乗じたためか、この興行もまた相当の成績を収めた....
「雨」より 著者:織田作之助
天牛書店二階でひらかれたとき、豹一を連れて会場に姿を見せたお君は、校長が語った「
新口村」の梅川のさわり、金より大事な忠兵衛さんで、パチ/\と音高く拍手した。手を....