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「新嘗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新嘗の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ず唯犬ばかり 縁に腰かけ大きなあくび 中で時計が五時をうつ 明治四十一年の新嘗祭の日であった。東京から親類の子供が遊びに来たので、例の通り戸をしめ、郵便箱....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
白菊を手にさげし海軍士官、青山|南町の方より共同墓地に入り来たりぬ。 あたかも新嘗祭の空青々と晴れて、午後の日光は墓地に満ちたり。秋はここにも紅に照れる桜の葉....
源氏物語」より 著者:紫式部
ことをはかなんだ。 かけて言はば今日のこととぞ思ほゆる日かげの霜の袖にとけしも新嘗祭《にいなめまつり》の小忌《おみ》の青摺《あおず》りを模様にした、この場合に....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のかずへの枕詞とした。葛飾は今の葛飾区一帯。「饗」は神に新穀を供え祭ること、即ち新嘗の祭をいう。「にへ」は贄で、「にひなめ」は、「にへのいみ」(折口博士)の義だ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
鳰鳥の葛飾|早稲を贄すとも、彼愛しきを、外に立てめやも 誰ぞ。此家の戸|押ふる。新嘗忌に、わが夫を遣りて、斎ふ此戸を 万葉巻十四に出た東歌である。新嘗の夜の忌....
古事記」より 著者:武田祐吉
祭祀 鎭火祭 道饗祭 身禊 風神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の系譜新嘗祭 神宮神社 草薙の大刀 須賀の宮 御諸山の神 出雲大社 伊勢の神宮 氣比....
山の人生」より 著者:柳田国男
し。猶行末々たがふまじと誓ひて過ぎたまふ。急々如律令。敬白。 右の話が天つ神の新嘗の物忌の日に、富士と筑波と二処の神を訪れて、一方は宿を拒み他方はこれを許した....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
国々をお巡りなされて、日の暮れに富士に行って一夜の宿をお求めなされた時に、今日は新嘗の祭りで家中が物忌みをしていますから、お宿は出来ませぬといって断りました。筑....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
は大よそこの月の末までに刈揚げるが、それを掛け乾しニオに積んで、やがて到来すべき新嘗の日を待っているのが、楽しいしかも至って厳粛な、心の準備の期間であった。どう....