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「新奇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新奇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。大会は山の手の貸席か又は料理茶屋を会場として、会員一同が半季のあいだに蒐集した新奇の絵馬を持ち寄るのである。 ことしの大会は今月の五日、四谷見附そとの或る茶....
河明り」より 著者:岡本かの子
だ、あまりに違った興味ある世界に唐突に移された生物の、あらゆる感覚の蓋を開いて、新奇な空気を吸収する、その眠たいまでに精神が表皮化して仕舞う忘我の心持ちに自分を....
近時政論考」より 著者:陸羯南
青年子弟の速了するところとなり種々の誤謬を世間に播布せられ、その言の旧慣に反して新奇なるにより、老実なる父老あるいはこれを驚聞して国体に傷害ある邪説と目するに至....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
、席を立って、金博士のところへやって来た。 「金博士。吾輩の切なるお願いである。新奇なる兵器を作って、わがイギリスの沿岸から発し、独本土へ上陸せしめられたい」 ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
で知らなかった内部のものが見えるようになったのです。人生そのものがわたしに対して新奇な局面をひらきました。わたしは新しい別の世界、いっさいが変わっているところに....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
でも茶館の中でも廟の軒下でも、皆だんだんに探りを入れて聴き出した。その結果阿Qは新奇の畏敬を得た。 阿Qの話では、彼は挙人太爺の家のお手伝をしていた。この一節....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
私はこれまで何遍も、船長の人物を説明すべき鍵を握ったと思ったが、いつも彼はさらに新奇なる性格をあらわして私の結論をくつがえし、わたしを失望させるだけであった。お....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ハッハッ、さようでござろう。平賀殿はいうところの山師、山師というのは利用更生家、新奇の才覚、工面をなして、諸侯に招かれれば諸侯を富まし、町人に呼ばれれば町人を富....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
、果してそうであれば、それ以後の徳川期の文献に、何か記載がなければならない。殊に新奇を好んで飛耳張目する俳諧者流の手にかからぬはずはなかろう。阿蘭陀西鶴に夾竹桃....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
眼に映った別荘は、まことに奇妙なものであった。まずその構造からいう時はきわめて斬新奇異なもので、宅地の真ん中と思われる辺に、平屋造りの建物があった。一番広大な建....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
、その時々に、批評家や、世間や、作者自身が、思いつきで、または、宣伝の意味で、「新奇な試み」に貼りつけたレッテルにすぎない場合も多いのである。 日本でも、そう....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
府の役人に贈る秘密の賄賂で、金銭は珍しくない、普通の書画骨董類ももう古い。なにか新奇の工夫をと案じた末に、思い付いたのが裸体美人の写生画で、それを立派に表装して....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
今日から観れば、その脚本の内容にも、舞台装置にも、衣裳小道具のたぐいにも、なんら新奇の点を見出だし得ないようであるが、その当時においては殆んど前代未聞の椿事であ....
西航日録」より 著者:井上円了
所感のままをつづる。 独立以来歴年浅、駸駸忽成富強基、電気応用驚耳目、器械工夫競新奇、実業已能凌万国、文芸又足圧四陲、政治平等定綱紀、人民同等無尊卑、汽車未設上....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
対し、日々国旗の前に整列せしめ、国歌を奏して敬意を表せしむるは、愛国心を養成する新奇の考案なるを感ぜり。これより雑誌発行所に至り、最新式の印刷器械を一覧して帰舎....