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新婦
「新婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
て大阪へ里帰りするのでっせ」 などと、朗らかな餞けの言葉はあとからあとへと新郎
新婦の上に抛げられる。 やがて、列車は出るらしく、ホームのベルはけたたましく鳴....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
これも鳥の妖である。清の雍正年間、内城の某家で息子のために※を娶ることになった。
新婦の里方も大家で、沙河門外に住んでいた。
新婦は轎に乗せられ、供の者|大勢は....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
は元の心臓がついていた。代用心臓の方は烏啼が持って帰った。二時間後に、新郎仁雄と
新婦西枝は紐育へ向け新婚移住の旅に出発していた。 その後、賊烏啼が、あべこべに....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
って放さなかった。 眷族や仲間が百名ちかく集っての盛大な酒宴が開かれ、盃は新郎
新婦へ矢のようにとんだ。 宴の半ばに二人連れの客が、新郎の前にぴたりと座った。....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
かり変えて、ヒルミ夫人の花婿に納まっているとは気がつかなかった。そこでこの奇妙な
新婦新郎は、誰も知らない秘密に更に快い興奮を加えつつ、翠帳紅閨に枕を並べて比翼連....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
のだと言われても仕方がない」などと考えるような、そんなさもしい心の女ではない。真
新婦人西川文子君の談話だというこの新聞記事も、恐らくは、例の黄色新聞記者のいい加....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
琵琶伝 泉鏡花 一
新婦が、床杯をなさんとて、座敷より休息の室に開きける時、介添の婦人はふとその顔を....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
の意見を述べて見よう。 まず第一に改題するがいい。いつかも議論のあったように『
新婦人』などはどうかと思う。そしてその内容も、兄などの言うがごとくに、ただ没主義....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
らしかった。僕はテエブルの隅に坐り、ナイフやフォオクを動かし出した。正面の新郎や
新婦をはじめ、白い凹字形のテエブルに就いた五十人あまりの人びとは勿論いずれも陽気....
「蜜柑」より 著者:芥川竜之介
り私の憂鬱を慰むべく、世間は余りに平凡な出来事ばかりで持ち切っていた。講和問題、
新婦新郎、涜職事件、死亡広告――私は隧道へはいった一瞬間、汽車の走っている方向が....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
な美にうたれた。 まわりのものの心配するほどのこともなく二人は日本人同志の新郎
新婦のように順当に半年を過した。アンリーの覚束ない日本語。お京さんの覚束ないフラ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
たがね。……手紙の様子じゃあ、総領の娘というのが、此地で縁着いたそうだから、その
新婦か、またその新郎なんのッてのが、悪く新聞でも読んでいて――(お風説はかねて)....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
時前後最も多し。 結婚の当日は、新郎まず、あらかじめ期するところの寺院に至りて
新婦の来たるを待つ。そのとき音楽を奏す。
新婦はその父とともに堂内に入り、礼壇の前....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
過ぎているし、私はやっと二十二の春を迎えた許りですし、誰が見ても順当に運んだ新郎
新婦とは受取りますまい。良人が父の助手時代は、私はまったくこどもで、良人の動静に....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
新聞には昭和七年と書いてありますから、その時多分新郎の御木井武雄さんが二十七歳、
新婦の綾子さんが二十二歳だったんですわね」 「新夫人はどちらから?」 「政友会の....