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「新平民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新平民の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
なき信女にあらず、と見ている。まだしも馬丁当吉夫妻が誰よりも偏見がなくて、士族も新平民も区別をもたない。 さて、重太郎は三枝子が主家の秘宝をこわして行方をくら....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
私はいつでもこの川の岸べに立って川下を見渡した時の思いに返る。 先に一寸書いた新平民の孤独な子供槇君と角力とり花をたたかわせつつ遊んだのもこの川堤だ。西城川と....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
する事には、何人も異議がないでありましょう。 彼らの中には、せめて特殊部落とか新平民とかいう様な、いやな名前だけをでも廃してもらいたいと云うものがあります。し....
「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
。なお我が明治四年に於いて、エタ・非人の称を廃して平民とした場合に、世人はこれを新平民として、依然その区別を止めなかったと同様である。そこで政府は、さらに「新」....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
く奪われた。そして国民としてのすべての義務は負担させられながら、事実上依然として新平民もしくは特殊部落民の名によって旧平民等から差別せられ、社会上における国民と....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
た。政府は立派にその区別撤廃を命じても、一般社会は事実上これを容認しない。彼らは新平民という別の名称を以て、依然として区別せられた。したがって彼らは、国法上国民....