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「新庄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新庄の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
なし。例せば、田辺の海浜へ去年松苗二千株植えしに今はすなわち絶えたり。その前年、新庄《しんじょう》村の小学校地へ桃と桑一千株紀念のため栽えたりしも、一月内にこと....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
第二陣 浅井 政澄(兵千) 第三陣 阿閑 貞秀(兵千) 第四陣新庄 直頼(兵千) 本陣 長政(兵三千五百) 朝倉勢(朝倉義景) ....
たずねびと」より 著者:太宰治
かえて、小牛田から日本海のほうに抜け、つまり小牛田から陸羽線に乗りかえて山形県の新庄に出て、それから奥羽線に乗りかえて北上し、秋田を過ぎ東能代駅で下車し、そこか....
十二支考」より 著者:南方熊楠
つまりたるにて平ら貝の意にて是にやと疑いを存せられたは当り居る。 田辺附近の新庄村より六十余歳の老婦多年予の方へ塩を売りに来る。蚤《はや》く大聾《だいろう》....
夜の靴」より 著者:横光利一
巫女からもこれは良縁と折紙がついて、彼の家はこのごろとみに色めき立っている。婿は新庄在の青年で牧場の種馬つけとかいう。大兵肥満の厚い唇の、この青年は、もう遠い新....
黒百合」より 著者:泉鏡花
たなり一団になったと見ると、大な廂の、暗い中へ、ちょろりと入って隠れてしまった。新庄通れば、茨と、藤と、 藤が巻附く、茨が留める、 茨放せや、帯ゃ切れる、 ....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
の纏って居て、懐しい感じのするのは、何と言っても、信夫の高湯だろう。だが、米沢・新庄・鶴岡などの駅々で見た、宣伝びらでは、今年は信夫の湯に力を入れて評判を立てた....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
れだ。途中で人に遇いさえすれば、綺麗な娘を乗せた俥を見なかったかと訊く。それなら新庄の辺で追い越したという。皆が色めく。暫くして俥のわだちの山にこだまする音が聞....
奥の海」より 著者:久生十蘭
ら、いくつも手が出る。それがすすきの穂でもそよいでいるように見える。米所の酒田や新庄から下ってくる運送をここで待ち受け、ひと握りの米の奉謝にあずかろうと、命のあ....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
たなら、どんなに味品高い鮎であったろう。 羽前と羽後の国境の岩山から滴りでて、新庄の町の西北を流れる鮭川へも行ってみた。この川には、まだ数多い鮎がいた。そして....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
出します。蒲、稈心、科、葡萄蔓、麻糸、木綿糸、馬の毛など様々なものが使われます。新庄の市日などに在からこれを着て出てくる風俗は、都の者には眼を見張らせます。 ....
」より 著者:中谷宇吉郎
り切ったことまで説明したのである。 北海道における研究の外に、この数年来、私は新庄《しんじょう》にある農林省の積雪地方農村経済調査所の仕事に少しばかり関係が出....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
ような所に、淋しく設けられているのはいっそう物哀れだ。雪国では葬式も容易でない。新庄以北、釜淵・及位あたり、山手にかかっては雪がますます深く、山の斜面には雪崩の....