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新式
「新式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
い広々とした部屋《へや》にはいった。そこは伝染病室とは比べものにもならないくらい
新式の設備の整った居心地《いごこち》のいい所だった。窓の前の庭はまだ掘りくり返し....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
だよ」 「それほどでも無いでしょう。ことに清二の乗っているのは、潜水艦の中でも最
新式の伊号一〇一というやつで、太平洋を二回往復ができるそうだから、心配はいりませ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
あれだな。人間のようだ」 「そうです。人間にちがいありません。しかも少年です。最
新式の浮標にはいっている。クイーン・メリー号の名までハッキリついているやつです」....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
行機に乗って離陸するときでさえ、たいへん気持がいい。ましてや、このふうがわりの最
新式ロケット艇の新月号で離陸せるときは、さぞ壮観《そうかん》であろう。だからぜひ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
たしかに人間がやった土木工事であることをたしかめた。 しかしその土木工事は、最
新式のブルトーザなどという土木機械を使ったものでなくて、原始的な方法、つまり人間....
「空気男」より 著者:海野十三
ガランガランとやかましくベルをならしながら、撒水自動車がやってきた。 それは最
新式のもので、大きな水槽の下から横むきに水を猛然と噴きだす式のものであった。 ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
だ」
「大空艇? 大空艇というと……」
「これは、わしが、かねてこしらえておいた
新式の飛行艇だ。麻布の高台の下に、うずめておいたが、トンネルのような長い部屋と見....
「怪塔王」より 著者:海野十三
どんなことだったでしょうか。軍艦|淡路――といえば、みなさんも、すぐ、あああの最
新式の戦艦のことかとおっしゃるでしょう。そうです、軍艦淡路は、帝国海軍が世界にほ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
すよ。――いや、まだ驚くことがある。これは極秘中の極秘であるが、この飛行島には最
新式のハンドレー・ページ超重爆撃機――そいつは四千馬力で、十五|噸の爆弾を積める....
「露肆」より 著者:泉鏡花
がらくた壇上に張交ぜの二枚屏風、ずんどの銅の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、
新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓に、ちょんと乗って、胡坐を小....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
気が済むのでもあった。 わたしは叫天の出る幕が遅いと聞いていたので、第一舞台は
新式の劇場だから座席を争うようなことはあるまいと、わざと九時まで時を過してやっと....
「暗号数字」より 著者:海野十三
、或いは発見されたものの数はすこぶる多い。 帆村荘六が事務所に備えつけていた最
新式の短波通信機も当局の臨検にあい、もちろんのこと押収の議題にのぼったけれど、当....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
それが正月早々からなので、ことに彼らをいきり立たせたのでもあった。 いかにこの
新式の方法に対抗したものであるか。無論、その対抗方法はにわかに解決がつかなかった....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
の小座敷だの、かねて照準を合わせた処を、夢中で覗く事を忘れない。それにこの器は、
新式精鋭のものでない。藩侯の宝物蔵にあったという、由緒づきの大な遠目金を台つきで....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
せしむるは、愛国心を養成する新奇の考案なるを感ぜり。これより雑誌発行所に至り、最
新式の印刷器械を一覧して帰舎す。 十一日、快晴。午前、視学官長の案内にて、師範....