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「新感覚派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新感覚派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
浪曼派」にかたまった。林房雄氏は陳腐なリアリズム否定論者として浪曼主義に賛成し、新感覚派の時代から自然主義的、現実主義的文学方法に絶えざる反撥をつづけて来た横光....
作家の経験」より 著者:宮本百合子
いて、そもそも既成のブルジョア文学のなかでの一流派ではなかった。その時分出現した新感覚派と称する流派と並んでブルジョア文学の伝統とその流転のはてに咲きいでた新種....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
ならなかった人々の同人雑誌であった。したがって、それらの人々の文学上の流派が――新感覚派にしろ、新心理主義にしろ、当時に何かアッピールするものがあったために、商....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
たが、又致命的なことだったとも云わねばならぬ。夫が末梢神経に随喜するように見えた新感覚派として出発を始めたと云われるのは甚だ尤もであった。なぜなら過剰に豊沢な外....
あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」より 著者:宮本百合子
足らず、しかし、無産派文学には共感のもてない小市民的要素のきつい若い作家たちが、新感覚派や新興文学派のグループにかたまった。 文学におけるリアリズムの歴史とし....
あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」より 著者:宮本百合子
あるブルジョア文学のひこばえとしてこの時期に発生したのが、横光利一その他の人々の新感覚派のグループであった。それぞれの権威で文壇を封鎖している旧いブルジョア文学....
鏡花氏の文章」より 著者:中島敦
喰うであろう。この表現の奇矯という点に於て、氏はまた後の大正時代になって現われた新感覚派なるものと一脈相通ずる所がある。大体、新感覚派といっても、その狙う所は「....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
多くの作家が、うすよごれたカーテンだけとなってしまっていることでしょう。表現派、新感覚派、シェストフ、知性、能動精神、人間性、歴史文学等。そこを生き経た人は何人....
文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
五号位で止《や》めてしまいました。友谷静栄と云うひとは才能のあるひとで、その頃、新感覚派の雑誌、文学時代の編輯をも手伝っていました。私は、その頃童話のようなもの....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
らしい途を辿らせた。各人が各自の方向に進んだ。我が国で、新技巧派とか人道主義とか新感覚派とか称えられたものは、批評家が便宜上名づけたものにすぎなくて、実は、そう....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
の森の生活などが読まれたり愛されたりしていたような時世でもあった。文学で云うと、新感覚派が現れたころ。一方にコンミュニズムが、一方にロマンチシズムが、ひろがりは....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
さく反抗のメスの文学であろうか、それとも、与謝野晶子、斎藤茂吉の初期の短歌の如く新感覚派にも似た新しい官能の文学であろうか、あるいは頽廃派の自虐と自嘲を含んだ肉....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
らなければ表されない程の気魄を持って居る。赤彦の創めた『切火』の歌風は、創作家の新感覚派に八九年先んじて出て、おなじ手法で進もうとする技工本位の運動であった。其....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
学派」はこの意味で、昨年来の形式主義の継承であり、その形式主義はまた、その以前の新感覚派の継承である。そしてこれらの根幹をなす主張は、「芸術のための芸術」主義で....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れから時代が次第に浪漫派から人道主義に転々して行ったものだったな。それにいわゆる新感覚派の芸術といえそうな開放運動はあの以前木下杢太郎や私なぞが夙うに済まして来....