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「新撰組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新撰組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の前で聞く声である。将軍|上洛の日も近いと聞く新しい年の二月には、彼は京都行きの新撰組の一隊をこの街道に迎えた。一番隊から七番隊までの列をつくった人たちが雪の道....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
伝えてある。 池田屋の変は六月五日の早暁のことであった。守護職、所司代、および新撰組の兵はそこに集まる諸藩の志士二十余名を捕えた。尊攘派の勢力を京都に回復し、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。後に京都で近藤勇に殺される。芹沢死して後の新徴組は、近藤勇を隊長として改めて「新撰組」となる。それは後の話。 雪はチラチラと降りつづき、夜は四ツ過ぎて、風が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一山の者が大笑いをしました。 この拳骨和尚が京都へ出た時分に、壬生《みぶ》の新撰組を訪ねて、近藤勇《こんどういさみ》を驚かした話はそのころ有名な話であります....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なっていることよりは、むしろ奇妙な縁と言わなければなりません。 壬生《みぶ》の新撰組にあって山崎は変装に妙を得ていました。七兵衛が島原の遊廓附近に彷徨《さまよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
芹沢と近藤を頭に十四人」 「うむ、僅か十四人――」 「それが中堅となって、新たに新撰組というのを立てた、もとの新徴組の返り新参もある、諸国から腕節《うでぶし》の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことが珍らしくない。いや、竜之助は、これよりもっともっと生命知《いのちし》らずの新撰組や、諸国の浪士の間に白刃《しらは》の林を潜《くぐ》って来た身だ。 白い眼....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようでしたが、さきに飛ばして読んだ名前のところへ、ひたと眼が舞いもどる。 「元新撰組――机竜之助」 机竜之助……これでよかった。違う。しかし気にかかるは竜....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ざす者があって、ここへ来たわけじゃ」 竜之助に向ってこういう話をする男、これは新撰組の一人で山崎|譲《ゆずる》という男、かつて竜之助が逢坂山《おうさかやま》で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を言うから変り者にされてしまいます。そうかと思うと、「人の命を取ることにかけては新撰組の近藤勇よりも、おれの方がズット上手《うわて》だ、今まで、おれの手にかけて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
雲は以前に見えた時よりも、この時分は一層険悪なものになっていました。例の近藤勇の新撰組は、この時分がその得意の絶頂の時代でありました。十四代の将軍は、長州再征の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たにしたところが身体が許さないし、今は京都で威勢を逞《たくま》しうしている、かの新撰組の手が江戸へ舞い戻ってでも来るようなら、そのうちにはおのずから竜之助を援護....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
二 「もっと伏して」 敵の前で、尻を敵に見せて、這いながら退却する事は、新撰組の面目として出来る事でなかった。人々は、後方へ後方へと、すさり始めた。 (....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
屋はうれしそうに笑った。 「お主、剣術使いだが、真剣勝負をしらないなア。幕府には新撰組という人殺しの組合があったが、お主はそれほどの人物ではなかったようだ」 「....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
に止って術を伝えて今日に至っている由。 むかし共産党その他の暴動対策に警視庁の新撰組という棒部隊が出動したが、これぞ清水さんが術を伝えた産物で、あの棒が神伝夢....