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「新書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
違だった。 玄白は、とうとう自分一人の名前で、ターヘルアナトミアの翻訳たる解体新書を上梓する決心をした。が、さすがに彼は、良沢の名を無視するわけにはいかなかっ....
新生」より 著者:島崎藤村
年)に、この作は北京《ペキン》大学の徐祖正氏の訳により支那《しな》語に移され、北新書局というところから出版せられた。自分の著作が隣国読書人の間に紹介せられたのも....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の書院を西の方に建てた。而して十一間と二間半の一間幅の廊下を以て、母屋と旧書院と新書院の間を連ねた。何れも茅葺、古い所で九十何年新しいのでも三十年からになる古家....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
馬車が絶えなかった。 昼すぎ、みんなが外出したあとの事務室で、正三はひとり岩波新書の『零の発見』を読み耽《ふけ》っていた。ナポレオン戦役の時、ロシア軍の捕虜に....
惜別」より 著者:太宰治
かな迷信とのみを※を知った。自分たちは手当り次第に何でも読んだ。当時、このような新書を手にする事は、霊魂を毛唐に売り渡す破廉恥至極の所業であるとされて、社会のは....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
図書館或は蒐集家の文庫に此稀覯書を発見し得る乎怎う乎、頗る掛念である。 丸善は新書の供給を旨としておる。無論、日本では猶だ外国の稀覯書を珍重するほどの程度に達....
科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
も、宇宙に向ってのロマンティックな一種の絵として面白いものだったと思う。 岩波新書で出ている中谷宇吉郎氏の「雪」は、北海道で行われたこの物理学者の研究がきわめ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
者までたてこもったものらしい。そういう評が何かにありました。近頃岩波で出している新書のうち、あなたはどんなのをお買いになるかしら。私はクリスティーの『奉天三十年....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
すが。今日の最も良質の情熱は、沈潜の形をとっているのも興味ある点です。 岩波の新書に武者の『人生論』あり、大して売れる由。どこでそうなのかと研究心を刺戟され、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
マンティシズムはリアルなものの見とおしから来る一つの美感である筈であり、丁度岩波新書の『北極飛行』に飛行士の描いた極めてリアルな推定に立脚しての推測の美のロマン....
読書遍歴」より 著者:三木清
にはブルーノ・タウト氏の弟子となった若い建築家上野伊三郎がいた。(上野の名は岩波新書の『日本美の再発見』におけるタウト氏の文章の中に出てくるから読者の中には記憶....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
田五観、長谷川|寛《ひろし》等のごときは著述もあるし、特に長谷川は良教科書『算法新書』(文政十三年、一八三〇)を刊行して、名声隆々たるものであった。この事情から....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
なかったことはいうまでもない。書物を作っても『精要算法』、『点竄指南録』、『算法新書』、『求積通考』等は部数も多く売れたようであるが、普通のものは幾らも売れはし....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
え、何をか常に追うている時代であったら、金がなかった時には、本箱の本を売っても、新書を求めたものでした。 本の包みを抱いて帰る道すがら、また、その二三日という....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
きりひらいて研究する学問)の本を、くしんしてやくした場所なのでした。それは「解体新書」といって、日本のあたらしい医学にたいへん役だちました。 そのことをきいた....