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「新案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新案の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
ているのです。実際またゲエルの話によれば、この国では平均一か月に七八百種の機械が新案され、なんでもずんずん人手を待たずに大量生産が行なわれるそうです。従ってまた....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
「そうとも、お針だって料理だって、出来ないものはないよ。俺は、コルセットの紐鉤に新案さえもっている」 この、奇抜な男が泥坊にもせよ、折竹はけっして厭がらなかっ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
わず、水口から木戸を出て、日の光を浴びた状は、踊舞台の潮汲に似て非なりで、藤間が新案の(羊飼。)と云う姿。 お妙は玄関|傍、生垣の前の井戸へ出て、乾いてはいた....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
殿にもご用意はあるのだそうだ」 「へえ、そうかなあ、初耳だが」 「宇佐美の殿様の新案で、素晴らしい仏狼機を造っているそうだ」 「誰に聞いたな、え、梶井?」若い傀....
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
。 自動車は、また、八寸置きに布片の目じるしをくゝりつけた田植縄の代りに木製の新案特許の枠を持って来た。撥ね釣瓶はポンプになった。浮塵子がわくと白熱燈が使われ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
のだが、私は何か天変的な恐怖をさえ感じる。 雑誌社の往復はがきはしばしば貴下の新案避暑法はといった事を註文してくる。 私は家族の者を海へ泳ぎに出しておき、一....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、諸君の絵や彫刻よりもムダではない。 絵の感覚は似たようでも、もっぱら実用品の新案のために妙テコレンな、しかし熱心な工夫をこらしている花森安治の仕事の方が、私....
発明小僧」より 著者:海野十三
本器は故障を生ずる虞あるなり。 (本器の価格七十五銭。猫一匹五銭、鼠十六銭也。)新案|水汲器 本発明品は、水汲器という名称であるが、市場にあるような不経済なも....
光は影を」より 著者:岸田国士
職を退くと、今度は、一転して、算盤を手から放さぬようになり、養鶏のかたわら、実用新案の工夫に没頭したり、怪しげな株を買い込んだりしていた。 しかし、それを一概....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
き一の提案を有っておるのである、そは別事にあらず、空間のエーテルを利用して、一の新案飛行器を造出し、以て他の新世界に進むのである、しかしながらかくのごとき試験は....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
クチカルに出来て居るといってよいかも知れません。 これからお話ししようとする「新案探偵法」なるものも、畢竟彼のこのプラクチカルの頭脳から割り出されたものなので....
我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
心です。むずかしい理窟なぞを考えたくありません。随って歴史的の古い玩具や、色々の新案を加えた贅な玩具などは、私としてはさのみ懐しいものではありません。何処の店の....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
うすると、私の発明せんとするものとは少し違っておりますなア……私の発明せんとする新案特許の人間は誰とでも物を言う者で、この第二の賀川氏のように窮屈な人ではありま....
俗臭」より 著者:織田作之助
に行くと、季節も変ったし、|日めくりをやってはとすゝめられたが、断った。「では、新案コンロは如何だす。弁さえ立てば良え儲けになる」断った。「人間、見切りがかんじ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
舎から三成社に改めた。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案特許を出願して認可されたので、製品の名も“特許段ボール”として市場に出すこと....