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「新涼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新涼の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
印される繊細な写生とも違う。 (10) やがてきづく菊の小雨や秋袷 みどり新涼や月光うけて雨しばし あふひ いつとなく木立もる灯やくれの秋 同 ....
秋草」より 著者:島崎藤村
て呉れるこんな花もめずらしいと思う。わたしがこれを書いているのは九月の十二日だ。新涼の秋気はすでに二階の部屋にも満ちて来た。この一夏の間、わたしは例年の三分の一....
香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
食品に、趣味嗜好を豊かにするのは、人生に滋情を蓄えるものであろう。いまはちょうど新涼の候である。一茎の野菜にも心をそそいで、その美を求むるところに、至味が生ずる。つまり味の芸術である。....
」より 著者:佐藤垢石
ある。ここの宮司も、友釣りの大の愛好者で、私の著書の愛読者でもあった。 朝夕の新涼を、肌に快く感ずる頃、日足の熊野川に別れ、遠州の奥西渡の天龍川を指して新宮か....