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新築
「新築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新築の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
百本杭《りょうごくひゃっぽんぐい》の近くの邸宅に、気の利《き》いた西洋風の書斎を
新築して、かなり贅沢《ぜいたく》な暮しをしていました。
「私はこう云っている中に....
「或る女」より 著者:有島武郎
ようと進んで返答した。
婦人科の室《へや》は伝染病室とはずっと離れた所に近ごろ
新築された建て物の中にあった。七月のなかばに葉子はそこに入院する事になったが、そ....
「地中魔」より 著者:海野十三
で、京浜国道を砲弾のように疾走して行った。 そのころ三吉と大辻とは、理科大学の
新築場に立って首をひねっていた。 月島海岸から十台のトラック隊を追跡して行った....
「春昼」より 著者:泉鏡花
れは停車場近くにいらっしゃると承りましたに、つい御近所でございます。 停車場の
新築|開き。」 如何にも一月ばかり以前から取沙汰した今日は当日。規模を大きく、....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
光景を見ると、今更のように何とも云い知れない一種の無常を感じた。 猶だ工事中の
新築の角を折れて、仮に
新築の一部に設けた受附へ行くと、狭い入口が見舞人で一杯にな....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
た。その鱒は停車場前の小河屋で買ったでがすよ。」 「料理屋かね。」 「旅籠屋だ。
新築でがしてな、まんずこの辺では彼店だね。まだ、旦那、昨日はその上に、はい鯉を一....
「雷」より 著者:海野十三
等夫婦が想像もしていなかったような好ましい提言をした。それはこの比野町の西端に、
新築の二階家があって、それを抵当流れで実は建築主から受取ったものの、自分はこの町....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
気だ。つい目と鼻のさきには、化粧煉瓦で、露台と言うのが建っている。別館、あるいは
新築と称して、湯宿一軒に西洋づくりの一部は、なくてはならないようにしている盛場で....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
二三町、停車場|寄の海岸に、石垣高く松を繞らし、廊下で繋いで三棟に分けた、門には
新築の長屋があって、手車の車夫の控える身上。 裳を厭う砂ならば路に黄金を敷きも....
「瘤」より 著者:犬田卯
を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである。)これにつづいて学校
新築の問題が表面化した。増築案は前村長時代から持ち越されていたものだが、それさえ....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
れからずっと塾に入れて頂くことになりました。 栖鳳先生の御池の画室はその頃まだ
新築されていない以前で階下にありましたが、私達がお伺いしますと画室に通されていつ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
同時に焼けた、大屋の隠居、酒屋の亭主などは、まだ一ツ話にするが、その人々の家も、
新築を知らぬ孫が出来て、二度目の扁額が早や古びを持って来たから、さてもしばらくに....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
からぶらぶらと出たのであった。 界隈の者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の寮は、
新築して実にその路地の突当、通の長屋並の屋敷越に遠くちらちらとある紅は、早や咲初....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
もかかわらず、何かというと必要もないのに貧乏を揮廻していた。 沼南が今の邸宅を
新築した頃、偶然訪問して「大層立派な御普請が出来ました、」と挨拶すると、沼南は苦....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
はだし。 一月二日、晴れ。朝、石田氏と正金銀行支店に至り、各室を一覧す。銀行の
新築としては最新式なりという。さらに赤井氏と同乗して、行くこと七マイル、名所かつ....