新聞記者[語句情報] »
新聞記者
「新聞記者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新聞記者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
ら、残金を渡してくれと書いてあるんです。それもこっちで検《しら》べて見れば、その
新聞記者に話したのは兄貴の友だち自身なんですからね。勿論半金などを渡したんじゃな....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
う一度ふだんの彼自身に返った。
「僕はそんなに単純じゃない。詩人、画家、批評家、
新聞記者、……まだある。息子《むすこ》、兄、独身者《どくしんもの》、愛蘭土《アイ....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
つを知っているのだ。」
「知っている? これは驚いた。まさかアッタッシェの癖に、
新聞記者と一しょになって、いい加減な嘘を捏造《ねつぞう》するのではあるまいね。」....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
。縞《しま》の背広を着たK君はもとは奉天《ほうてん》の特派員、――今は本社詰めの
新聞記者だった。
「どうです? 暇ならば出ませんか?」
僕は用談をすませた頃、....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
うちにそろそろ退屈し出した。そこへ僕の懇意にしていた或|愛蘭土《アイルランド》の
新聞記者が一人、築地の或待合へ飯を食いに来ないかと云う電話をかけた。僕はその新聞....
「或る女」より 著者:有島武郎
伝え広げるにしてからが容易な事じゃありませんよ。あなたも小さい時から米国に渡って
新聞記者の修業をすると口ぐせのように妙な事をいったもんだが(ここで一座の人はなん....
「或る女」より 著者:有島武郎
の気もつかないような綿密な所にまで気を配って、采配を振っているのはわかっていた。
新聞記者などがどこをどうして探り出したか、始めのうちは押し強く葉子に面会を求めて....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
遊びずきで、御馳走ずきで、世話ずきであるから、玄関に引きも切れない来客の名札は、
新聞記者も、学生も、下役も、呉服屋も、絵師も、役者も、宗教家も、……悉く夫人の手....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
した。トルコ駐在のドイツ大使フォン・パーペンがドイツに帰る途中、イスタンブールで
新聞記者にドイツの戦争目的如何という質問を受けた。ナチでないのでありますから、比....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
、神田辺の沢岡という、雑貨店の好事な主人であった。 四 連中には
新聞記者も交ったり、文学者、美術家、彫刻家、音楽家、――またそうした商人もあり、....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
る処であった。しかし、これは廻り路である。 小暇を得て、修善寺に遊んだ、一――
新聞記者は、暮春の雨に、三日ばかり降込められた、宿の出入りも番傘で、ただ垂籠めが....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
にはかえり見られなくなってしまった。 戯作者の殿りとしては、仮名垣魯文と、後に
新聞記者になった山々亭有人(条野採菊)に指を屈しなければならない。魯文は、『仮名....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
…」 僕は曹達水の中にウイスキイを入れ、黙って一口ずつ飲みはじめた。僕の鄰には
新聞記者らしい三十前後の男が二人何か小声に話していた。のみならず仏蘭西語を使って....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
各国に知れた頃から、私は目を射る事を、遥にまた遠く心掛けた。しかし、田舎まわりの
新聞記者の下端じゃあ、記事で、この銅像を礼讃することを、――口惜いじゃあないか―....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日(日曜)、快晴。ただし風寒きこと前日のごとし。午後一時、神戸に入港す。大阪毎日
新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に県下の共進会ありというを聞きたれども、上陸せ....