新興[語句情報] »
新興
「新興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新興の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
を推察してくれることができるとおもう。ここまでいうと「有島氏が階級争闘を是認し、
新興階級を尊重し、みずから『無縁の衆生』と称し、あるいは『
新興階級者に……ならし....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
れ、育ち、教育を受けた。だから私は第四階級に対しては無縁の衆生の一人である。私は
新興階級者になることが絶対にできないから、ならしてもらおうとも思わない。第四階級....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
るため、また二つには爆死したのが人造人間だったという証跡を残さないがためだった。
新興コハクの人造人間国は新しき人間性讃美の音楽浴に包まれながら、今や新しき世界の建設にスタートを切った。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
奨励に勉めていた。シキスツス第五世は壮麗なヴァチカン宮の図書館を建設し充実した。
新興の機運は正に熟していて、同時に既に始まっていた彼の残忍な宗教裁判を先頭に立て....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たロシヤに対しては彼の全力を以てしても、ほとんど不可能であった。第二次欧州大戦で
新興ナチス・ドイツはポーランド、オランダ、ユーゴー、ギリシャ等の弱小国家のみなら....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
るものかという具体的な説明から始めようと思う。 四社連盟というのは松竹・日活・
新興・大都、以上四社が共同利益を目的とする協約を結んだことによって新たに効力を発....
「海底都市」より 著者:海野十三
て、大興奮《だいこうふん》を禁ずることが出来なかった。事実上、僕が海底にトロ族の
新興都市を作るその指導者になるんだ。そしてヤマ族の海底都市と連絡をつけて、ここに....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
を抱かせ、それから袋探偵の活動が更に一歩深入りした。 そのころ北岡三五郎という
新興成金があった。彼はこの連中の中では珍らしく審美派であって、儲けた金の一部をも....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
になるだべ」 「子供たちによくいいきかしとけよ、子供は、こわいもの知らずだから、
新興班《しんこうはん》について、幽霊屋敷の中へはいるかも知れんからな」 「そうじ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
った極秘の塗料の研究がすすめられている。 東京へ 房枝たちが養われている
新興ミマツ曲馬団が、今後うまく立ちなおって、よい興行成績をあげるようになるかどう....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
かけようとヌーッと浮んでいるのが、チラリと見えた。 ――昭和×年十一月、帝都の
新興街、新宿附近にて―― 「純ちゃん。まだ云って来ないネ」 少年団の天幕の中に....
「獏鸚」より 著者:海野十三
震災によって完全に潰滅し、それがこの江東地帯に移ったと彼は云う。その点新宿などは
新興街で只賑やかなだけで、不良仲間からはてんで認められていないそうである――帆村....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
たにし、その認識を深くして、永遠の理想に向かって心を向けることである。われわれは
新興国民として古今東西に通ずる大原理に立って世界に躍進するゆえんの道を考えねばな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。どの道、春廼舎の『書生気質』や硯友社連の諸作と比べて『浮雲』が一頭地を挺んずる
新興文芸の第一の曙光であるは争う事は出来ない。中には文学史上の著名の傑作が時代と....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
気質』はあたかも鬼ガ島の宝物を満載して帰る桃太郎の舟のように歓迎された。これ実に
新興文芸の第一声であって、天下の青年は翕然として文学の冒険に志ざした。 当時の....