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「新都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新都の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
ごろルキウス・アンネウス・フロルスの「ローマ史摘要」を見ていたら、ロムルスがその新都市に胸壁を築いたとき、彼と双生児のレームスが「こんなけちな壁なんかなんにもな....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
した心境は或はこの間に培われたものではあるまいか。 明治二年四月四日、長知公は新都東京へ上られた。翁も例によって御供をして荒戸の埠頭から新造の黒田藩軍艦|環瀛....
子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
の時代に移っている。ウラル・ドンバッスその他、新興生産中心地ではすでにいくつかの新都市が生れた。そこにモスクワより合理的な生活の新様式があるのだが、このユージュ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかりつる夏も暮れて、秋にも既になりにけり、秋もやうやう半ばになりゆけば、福原の新都にましましける人々、名所の月を見むとて、或ひは源氏の大将の昔の路を忍びつつ、....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
巻四・七六九〕 大伴家持 大伴家持が紀女郎に贈ったもので、家持はいまだ整わない新都の久邇京にいて、平城にいた女郎に贈ったものである。「今しらす久邇の京に妹に逢....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
尺とかへずられて八間通りになりますそうです。そして、自動車は柳井室積間を疾走し、新都市計画が実現されるわけです。野原の土地の買上げは終結して、お寺で調印したそう....
エトナ」より 著者:野上豊一郎
ギリシア勢力絶滅のためにそれを破壊すると同時に、シケリア人をしてタウロスの山腹に新都市を建設させた。それが今のタオルミーナで、その頃はタウロメニオンと呼ばれてい....
七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
た都だということになる。其処で繁栄は千年以上つづき、中期王朝時代に上流のテバイの新都が始まるまで首都だった。 テバイが首都になると共に、三角州《デルタ》の政治....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
してはモダーンな娯楽場として発足したのである。 無理にこしらえた新都会 元来宝塚は、大阪市と神戸市より程近い地点にあって、美しい六甲の峰つづき....
上野」より 著者:永井荷風
の当初に於て水利の便ある秋葉ヶ原のあたりを卜して経営せられべきものであった。然し新都百般の経営既に成った後之を非難するは、病の膏盲に入った後治療の法を講ぜんとす....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、柳生、小野の二家に加えて、三派の剣宗が鼎立し、目ざましいこの道の隆盛期を、この新都府に興すであろうと思うのであった。 沢庵の気もちも、安房守の好意も、ほぼそ....
三国志」より 著者:吉川英治
―見よこれを。献帝の今日あるは、ひとえにこの曹操が功ではないか。平安燼滅のあと、新都の建業、王威の恢復など、どれほど粉骨砕身してきたか知れん。しかるに、いまとな....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
三十五・三・一一) 次を「五月帖」とした。 こんども迷って 「夏ぐさ帖」 「新都帖」 「革命帖」 「うたかた帖」 などといろいろ按じてみたが、元弘三年五月....