新顔[語句情報] » 新顔

「新顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

新顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
の美術家を送った「巴里の村」では、この牧野、西伯利亜廻りで来た小竹、その他二三の新顔を加えた訳であった。 「滝のような男の細君に成ったものは、そりゃ仕合《しあわ....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
た女給は、前回と同じ顔触れの鈴江、お千代、とし子の三人と外に清子、かおるの二人の新顔が加わっていた。 二 被害者ふみ子の身体には暴行の跡が発見されなかった。 三....
赤外線男」より 著者:海野十三
帯をしているのだろう。それに黒眼鏡なんか掛けて……と不思議に思った。 一行中の新顔である帆村探偵が、深山理学士と白丘ダリアとに、先ず紹介された。 「いや、ダリ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
かりの人が集まった。そしてたぶん堺だったろうと思うが、「きょうは雪も降るし、大ぶ新顔が多いようだから、講演はよして、一つしんみりとみんなの身上話やどうして社会主....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
話してやるよ!」 幹太郎は、工場の日本人のうちで一番植民地ずれがしていない、新顔だった。支配人の内川、職長の小山、大津、守田、会計の岩井、みな、コセ/\した....
東京要塞」より 著者:海野十三
日七円だ。普通の倍だぜ」 「だって、いくら吉治さんが怪我でゆけないとしても、全然新顔の私が行ったんじゃ、先方で入れないでしょう」 「うん、そのことだが――」と五....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
けれども、今までの同僚で、殊に同郷人は多く東京へ行くし、また椅子を並べる課長等は新顔も多くなるという事になっては、なんだか、そのまま落着いている気もしないので、....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
いう地位は、一度その名称を与えられたものなら、すぐに納得する筈ですが、つまり、「新顔」というだけの話で、最初に出る映画の宣伝に使われたら、あとは、実力と、ある種....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
とはお聞きになりませんか?」 「いえ」 「大変閑静なところだろうと思われますが、新顔などが現われて、人々の噂に上るようなことがありますか?」 「えい、そうそうご....
都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
生れてしまうのである。甚だしい時には、古顔がみんな追ッ払われて、その晩はじめての新顔が残されることもある。この新顔が自分だけ色男だと思い上ることのできるのは、そ....
」より 著者:犬田卯
瘤から頭ごなしにやられていた一戸籍係にすぎなかったのだ。他の二名の村議――一人は新顔で、年齢も若く田辺と共に三十五六歳、気骨もあるらしかったが、――これとて未だ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
囲の中に居るのである。 「どうです、御承知だろうね、町内じゃあお前さんの家が第一新顔だから、何かその辺にものでもあるように思われては迷惑、可うごすかい、分りまし....
草紅葉」より 著者:永井荷風
解雇されたと見えて、楽屋口から影の薄い姿を消し、掃除は先の切れた箒《ほうき》で、新顔の婆さんがするようになった。 ○ 戦後に逢う二度目の秋も忽....
大力物語」より 著者:菊池寛
で、蛤と熊葛で作ったねり皮とを船に積んで、小川の市へやって来た。こういう他国者の新顔を、痛めつけることは昔も今も暴力団的顔役の仕事である。美濃狐は、早速尾張の女....
」より 著者:神西清
た。そこにはもう新しい客が二人いた。どこかの老婦人と、眼鏡をかけた青年とである。新顔と挨拶もせず、古顔と別れの言葉も交わさずに、私は自分の住居へ引き上げた。 ....