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「方向転換〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

方向転換の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
の中心を見徹していくその心の腕の冴《さ》えかたにたじろいたのだ。しかたなしに彼は方向転換をした。そして、 「園君、君が最初に頼まれたんだろう」 と搦手《からめ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
レゴの運が強かったわけか、旅客機は滑走路のはずれまで行っても離陸しないでぐるっと方向転換をし、元の出発点に引返してきた。 事故の原因は、サイド・パイプから油が....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
のものは動いて行く。凡てが自己への獲得だ。その間に一つの断層もない。百八十度角の方向転換はない。 × 今のような人間の進化の程度にあっては、智....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
だ処で、不意にその条痕は、なにか向うから来たものを避けるようにして二つとも右側へ方向転換している。私はギョッとなった。そこは隣りの空家である。二つの条痕は、ささ....
」より 著者:黒島伝治
を見せて縦隊行進をするなんて!」絶望せぬばかりに副官が云った。 「中隊を止めて、方向転換をやらせましょうか。」 しかし、その瞬間、パッと煙が上った。そして程近....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
倉の後に槍ガ岳のような山が見え出した。その山に目を注ぎながら、急なところで悠々と方向転換をやる気持ちったらない。沢を越えきると、ゆるい傾斜の雪の上に、ところどこ....
火薬船」より 著者:海野十三
察することが、肝要だて」 アンドレ長官は、モロをほめるのはいい加減にして、急に方向転換した。 「えッ」 「セメントを海底へもっていって、一体何をするつもりかと....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
最後まで自然の前で仕事をする事にあったと考える。その仕事は全く近代絵画への最初の方向転換であり、大成功だったと思う。これによって十八、九世紀に充満していた腐り切....
『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
端に日中戦争が始まり、出版界は大動揺を来たした。読書界も、急に落着を失い、或いは方向転換をしたり、或いは廃刊や出版|止があったりして、それ等のことはどっちかいう....
次郎物語」より 著者:下村湖人
だ。飛行機でも船でも、その方向を転ずるためには、必ずその胴体を傾ける。そしてその方向転換が急角度であればあるほど、その傾きも大きいのである。次郎が、これまで外に....
蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
、鰡は他の魚に殆ど類を見ないというトンボ返りの術を知っているのだ。どんな魚類でも方向転換するとき、いかに急いだからといったとて、一度前方へ半円を描かないと、後方....
不在地主」より 著者:小林多喜二
なければならない。事実荒川や阿部達も行き詰りを感じてきていた。――あせり出した。方向転換 筆不精なばかりでなしに、手紙などというものを書いたことのない健が、思....
変身」より 著者:カフカフランツ
きを変えることさえできたら、すぐにも自分の部屋へいけたことだろうが、手間のかかる方向転換をやって父親をいらいらさせることを恐れたのだった。それに、いつ父親の手に....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
働運動を政治運動に発展せしめる一転機をなしたもので、日本労働総同盟は政治運動への方向転換の宣言を行い、私の属する日農は単一無産政党の結成を提唱した。私たちはこの....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の発露に出会います。そしてその心の指図によって新しく正しき人生の方向を執ります。方向転換のときはさすがに辛くあります。しかし、それを越すと何か真直なものに沿うて....