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方正
「方正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
方正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「手紙」より 著者:芥川竜之介
たばかりらしいのです。が、何でも夫になる人は煙草ものまなければ酒ものまない、品行
方正の紳士でなければならないと言っていると云うことです。
「僕等は皆落第ですね?....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
その名を嫗に訊《たず》ねて、金さんなるを知りぬ。その為人《ひととなり》を問えば、
方正謹厳、その行ないを質《ただ》せば学問好き。 二 金沢なる浅野....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
金助にはさっぱり要領の得ぬことだった。ただ、薄地某の友人の軽部村彦という男が品行
方正で、大変評判の良い、血統の正しい男であるということだけが朧気にわかった。 ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
はない。蓋しせざるにあらず能わざるなりでも何でも、道徳は堅固で通る。於爰乎、品行
方正、御媒妁人でも食って行かれる…… 二十四 道学先生の、その坂....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
金鯱で有名な天主閣は、加藤清正が自分が請うて、独力で経営したものであって、八
方正面を眼目とし、遠くは敵の状況を知り、近くは自軍の利便を摂する、完全無欠の建築....
「運命」より 著者:幸田露伴
る、衍の詩句を仮りて之を評すれば、道衍|量何ぞ隘きやと云う可きなり。然るに道衍の
方正学に対するは則ち大に異なり。
方正学の燕王に於けるは、実に相容れざるものあり。....
「獄中記」より 著者:大杉栄
れて一度もしたことのない、そして女房と腕押しをしてもいつも負けるくらいの実に品行
方正な意気地なしなのだ。 奥さんも御一緒 それから、これは本年の夏、一週間ば....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
、だんだん好きになって、時間をお金をむだにして、いけない子になるんでしょう。品行
方正でいてほしいわ。」 「男は、品をおとさなければ、ときどきおもしろい遊びをして....
「雨」より 著者:織田作之助
金助にはさっぱり要領の得ぬことだった。ただ、蒲地某の友人の軽部村彦という男が品行
方正で、大変評判のいい血統の正しい男であるということだけが朧げにわかった。 三....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
い苦笑をつづけた後、 「兄は、とてもいい兄ですの。温良で、物分りがよくって、品行
方正で……自分の肉親の兄をほめるのはおかしいけれど……」と、路子はしばらくは顧み....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
変態的に「意気地」というような形をもってそれは表われた。 すなわちただの級長的
方正ではないぞと言うところから、学校当局への反抗的なポーズとなり、又美の要求を柔....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
位を占めていること、夏夫さんには奥さんも子供もあること、また本人の浅井秋夫も品行
方正で、これまで悪い噂もなかったこと、それらは十分に念を入れて調査した上で、わた....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
伊部は二十五歳で医学博士になったくらいの秀才で、酒も煙草も飲まぬ、いわゆる品行
方正の男だったし、勤務先の阪大病院でもまず相当な給料を貰っていたから、高利貸に金....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
。ツイ昨年|易簀した洋画界の羅馬法王たる黒田清輝や好事の聞え高い前の暹羅公使の松
方正作の如きもまた早くから椿岳を蒐集していた。が、椿岳の感嘆者また蒐集家としては....
「雨」より 著者:織田作之助
領を得なかったが、たゞ軽部という男が天王寺第三小学校で大変評判の良い教師で、品行
方正だという事だけが朧げに分った。その軽部は、それから三日後、宗右衛門町の友恵堂....