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方法論
「方法論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
方法論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の便り」より 著者:太宰治
たくなかったのです。古いなあ、とさえ思いました。私の聞きたい事は、そんな、上品な
方法論ではなかったのです。もっと火急の問題であります。この次の御手紙では、かなら....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ることになる。しからば特殊な民族性をもった意味、すなわち特殊の文化存在はいかなる
方法論的態度をもって取扱わるべきものであろうか。「いき」の構造を明らかにする前に....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
うとするようなものだ。いくらにらんでも地図は地図だ。戦争ではない。 ○演技指導の
方法論に関して私にできるただ一つのことは、その具体的な手続きのうちに比較的法則め....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
に持ち出された分子や原子に、可触的物体と同じような「弾性」を考えようとすることの
方法論的の錯誤あるいは拙劣さが、今このルクレチウスの言葉によって辛辣に諷せられて....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
屋であったかもそれはわからない。しかしそういう事実からして、統計的研究――物理学
方法論から見た一つの方法としての――が本質的に無価値なるがごとき「感じ」を与える....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
珍しいと思う。 これに限らず一般科学に対しては深い興味をもっていて、特に科学の
方法論的方面の話をするのを喜ばれた。文学の科学的研究方法といったような大きなテー....
「科学論」より 著者:戸坂潤
「科学」の性能に、限りない期待を有つからである。 今から丁度七年前、私は『科学
方法論』(岩波書店)を書いた。今度の出版は、この旧著が立っていた立脚点を相当の程....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
を追跡し何を整理すべきであるか。 最後に一言しておきたい。私はかつて旧著『科学
方法論』に於て、社会科学に関する科学論を後の機会に語りたいと約束しておいた。その....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
に、ここでは実在という対象はの内で片づけられる。その意味に於て初めて、批判主義は
方法論に帰着したのである*。 * この点に就いては拙著『科学
方法論』(岩波書店刊....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
法に、しか求めることを知らない。科学の社会的存在に於ける諸規定などは、彼等の科学
方法論――論理学――によれば少しも本質的な規定ではない、夫は全く「外部的」な偶然....
「書簡(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
、人によってこれはずいぶん色々であるように思われます。しかし私の素人考えではこの
方法論はかなり突きつめて研究さるべき問題のように思われます。そうして色々の変った....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
般の科学に対する理解と興味とを増進するには、少なくも中等教育において科学的認識論
方法論の初歩を授くるも無用にはあらざるべし。) 二 さて従来....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ました。善とは何かという発問であります。この一つの問題が解決されるためには、その
方法論がなければならないわけであります。 どういう仕方でその問題を解くかという....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
象界にとどまるものと見るほかないのである、といわなければならぬ。 九 哲学
方法論 最後に哲学の
方法論について一言つけ加えておきたいのは、西洋では哲学を攻....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
(自律)と勿論無関係ではない。このアウトノミーが後世の新カント派に於ける認識論の
方法論主義や、文化価値の超越的妥当の見解やへ導く。するとつまり、こうした文化主義....