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方薬
「方薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
方薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
は、元来オランダ流の医術にあった。彼が蘭語を学びたく思ったのも、それによって療術
方薬に関する蘭書を読破したいためであった。 従って、彼はターヘルアナトミアを、....
「鼠と鳩麦」より 著者:宮本百合子
いて歩いてもいやな気分がつづいた。その話をきいて、又別の年長の友達が私に一つの漢
方薬を教えてくれた。それをのんでいて、いくらかずつおなかのいやな気色を忘れた。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら、早速栄さん御愛用の薬を買って煎じてのみはじめました。それはつよい匂いのする漢
方薬でね、まっ黒の汁が出て、ヤレと思いましたが、案外にのめます。浅田宗伯先生直伝....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
医師は一人一人に薬を調合してやり、彼等はまったく笑止なほどへいこらしてその処
方薬を飲んだが、その様子は人殺しをした謀叛人や海賊というよりは貧民学校の生徒のよ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
、彼にあっては、なにかしら実行力とも言えるような感じの裏付けがあることだ。殊に漢
方薬のことについては、さまざまな専門的知識が織り込まれる。菅原はぼんやり聞きほれ....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
て聞えた著名の殿様であったが、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢
方薬を用いていた。この煎薬を調進するのが緑雨のお父さんの役目で、そのための薬味箪....