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「方術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

方術の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
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十二支考」より 著者:南方熊楠
。珍な事はこの者に時という観念全くなしとの事だ。(完) (付) 虎が人に方術を教えた事 『日本紀』二四に、皇極《こうぎょく》天皇四年四月、〈高麗《こま》....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
の者などあった。これは咒詛調伏で、厭魅である、悪い意味のものだ。当時既にそういう方術があったらしく、そういうことをする者もあったらしい。 神おろし、神がかりの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
者が驟《にわ》かに富んで発狂するさえ少なからず、伏蔵探索専門の人もこれを見中てる方術秘伝も多い。『起世因本経』二に転輪聖王《てんりんじょうおう》世に出《い》づれ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
め洗浴し、乳香の烟を吸いつつ呪を誦《ず》して呪の力を復すと見ゆ。 蛇と方術 インドは毒蛇繁盛の国だけに、その呪法が極めて多い。『弥沙塞五分律』に、一....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》して言う、およそこの事は応《まさ》に二種あるべし。一はこれ鬼魅にして、二はこれ方術なり。細土を以て諸門の中に置き、人をして守衛せしめ往来する者を断つべし。もし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
両造ともにからけつとなるを「猴に裁判を乞うた」というのだそうな(スキート著『巫来方術篇』一八七頁)。ジャワのスラバヤでも猴を神とした由、明の黄省曾の『西洋朝貢典....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
れて、交尾をさせて子を産ませた者は、莫大な財宝を得られるとな。云い出したのは女|方術師《ほうじゅつし》、お前も知っておる鉄拐《てっかい》夫人だ。で今やお館《やか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ラレタル上ハト焼ケ糞ニナル事ト存候(印度モ同風アリ、賤民ガ死人ノ中ニ臥セル所ヘ、方術ヲ修メニ行キシ王女ガ既ニ裸体ヲ見ラレタル上ハト王ガ、其王女ヲ乞食ノ妻トセシコ....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
ぬ正雪殿だ、真実の所をお話しするが、仰せの通り、あれには参った」 「ご老人ほどの方術家にも、どうにもならぬと見えますな」 「天人にも五衰あり、仙人にも七難がござ....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
のあり。達尊爺々の創建せるも技一千数百年の星霜を経。僧侶数百の武に長じ、軍略剣法方術に達す。 康※帝の治世に西蔵叛す。官軍ことごとく撃退さる。由って皇帝諸国に....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
|憑き患者もしくは魔婦のごとくに考うる者もあり。しかのみならず、その地方において方術もしくは祈祷を専務とせる者さえ、またこれを狐憑き、狸憑き、もしくは蛇憑きの類....
三国志」より 著者:吉川英治
そう聞くと張飛は、 「妖術とは、外道魔物のする業だ。天地|闢けて以来、まだかつて方術者が天下を取ったためしはあるまい。怖じる心、おそれる眼、わななく魂を惑わす術....
三国志」より 著者:吉川英治
余の船はたちまち四方に散開する。――ゆえに、火攻めの計を用うるには、まずその前に方術をめぐらし、曹軍の兵船をのこらず一つ所にあつめて、鎖をもってこれを封縛せしめ....