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「施術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

施術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
によって、それが器械的の発病である限り全治の見込みはあるが、位置矯正の場合などに施術者《しじゅつしゃ》の不注意から子宮底に穿孔《せんこう》を生じた時などには、往....
奥様探偵術」より 著者:夢野久作
堂々と、白昼の街頭に進出している…… ……同時に個人としては、外交員、勧誘員、施術師、写真師、画家、筆耕、家政婦、派出婦、看護婦、なんぞの怪しげな名刺や印刷物....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
なるや冗官を廃する意味において忽ち官途を止められた。爾来民間の一勢力として人民に施術をしていたが、時勢移って藤原氏となるや、にわかに藤原氏の被官となり優柔不断の....
李陵」より 著者:中島敦
い》が降《くだ》ったのである。 薄暗い蚕室《さんしつ》の中で――腐刑《ふけい》施術後当分の間は風に当たることを避けねばならぬので、中に火を熾《おこ》して暖かに....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
していた。そこで枳園はとりあえず按摩をした。上下十六文の※狗之疾、来乞治者、莫不施術」と、自記の文にいってある。収生はとりあげである。整骨は骨つぎである。獣医の....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
も旧式の手法に属するもので、事によると父、M・A・ロスコー氏が練習のために自身で施術してやったものではないかという想像が可能のようです。 ――それからその次に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
もし不幸の際やむをえず牝馬を売る事ありとも、これを国外へ渡してのち子を生まぬよう施術せずに手離す例ありやすこぶる疑わし。また買い手が代価を議する前、売り手の双親....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ゃない。と云うのは、胎龍が三月も人と遇わなかったのでも判る! 当人に気付かれずに施術出来るような術者は、恐らく寺内にはあるまい。無論、数ヵ月前に暗示して置いた後....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
けたから、裏口営業などゝいふケチな稼ぎは考へない。 ちかごろマーケットに養神道施術といふアラタカな仙術使ひが現れて、占ひもやる、病気も治す、身の上相談にも応じ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あり相当繁昌するようになった。 その評判をきいて、長い病気に悩む玉乃が志呂足の施術を乞いにでかけた。フシギや日増しに力もつき、心気とみに冴えて、血色もよくなっ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
していた形跡はあったと留守番の老人は申しているのです。ですから、他の人々がうけた施術は玉の肌を荒す目的の美人術でしたが、彼女のうけた施術だけはホンモノの美人術で....
科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
ラジオテルミーと呼んでいますが、デアテルミーよりもずっと効き目が強いのです。この施術の方法は、超短波が盛んに通っている二つの電極の間に、人体の患部を入れるのです....
環礁」より 著者:中島敦
いているものが、そんな事をする訳が無いのである。また、女性の身体の一部に不自然な施術をする奇習が原因だろうという者もあるが、この習慣の本家たるトラック地方の諸離....
雪柳」より 著者:泉鏡花
。肋膜、肺炎、腹膜炎、神経痛、胸の病、腹、手足の病気、重い、軽い、それに応じて、施術の法があって、近頃は医法の科学的にも、灸点を認めているのやが、その医法をも超....
食道楽」より 著者:村井弦斎
雛鳥はまだ体質が雄《おす》は雄のように発達しておらんから去勢されても平気なもので施術《しじゅつ》の結果さえ良ければ後に弱ることがない。生れて五、六か月過ぎた鶏は....