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「旅所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旅所の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いた。「そうして、その相手の二人侍は、何者だか判らねえのか」 「ひとりは本所の御旅所の近所に屋敷を持っている平井善九郎というお旗本ですが、連れの一人は判りません....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
る音と、それを担いで行く白丁の足音がしとしとと聞こえるばかり。お神輿は上の町のお旅所へ送られて、暗闇のなかで配膳の式があるのだそうで……。そのあいだは内も外も真....
丹下左膳」より 著者:林不忘
やきをあとにして、老杉《ろうさん》昼なお暗い長坂《ながさか》をのぼりますと、神輿旅所《みこしたびしょ》として知られる山王社《さんのうしゃ》がある。 柳生対馬守....
丹下左膳」より 著者:林不忘
本町、十間店本石町、鉄砲町、小船町、小網町、れいがん橋を過ぎ、茅場《かやば》町お旅所にて奉幣《ほうへい》のことあり、それより日本橋通町すじ、姫御門を抜けて霞ヶ関....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
あるものだ。水無神社のうしろには古墳がない。しかし五六丁離れて存在するオミコシの旅所が古墳だろうという説もある。ここは神楽丘とよばれております。 こう考えると....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
きながら、 「いえ、それが妙なんで、下ッ引を総出にして江戸中の尼寺はもちろん、御旅所《おたびしょ》弁天や表櫓《おもてやぐら》の比丘尼宿を洩れなく調べましたが、家....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
「あれさ、冗談だよ。本所《ほんじょ》石原新町《いしはらしんまち》の牛の御前のお旅所へ届けておくれな。これから行けば夜になるから、木立ちのかげへでもほうり出しさ....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
には拝殿において神楽が執行される。五日には大神事として、八基の神輿が暗闇の中を御旅所に渡御とある。六日には御田植があって終るので、四日間ぶっ通しの祭礼を当込みに....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
祇園《ぎおん》三社、その牛頭《ごず》天王祭のお神輿《みこし》が、今日は南伝馬町の旅所から還御になろうという日の朝まだき、秋元但馬守《あきもとたじまのかみ》の下屋....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
あ、ま、どの辺だろうのう?」 「急いでけえ?」 「うん。」 「丑寅の方角なら山王旅所《さんのうたびしょ》じゃげえせんか。」 「てえと、亀島町は――。」 「眼と鼻....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
王を持ち来ったものでありますから、祇園の祭の様式は皆これが教えたのであります。御旅所といって神さまが一週間ばかり他所に出張しておられる。その往来の行列はインドの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「まあ待て。そう慌てなくても女の足。おれも行くさ」 一方の藤夜叉は、関明神のお旅所のうらに、かがまっていた。笠を眉ぶかに沈め、竹の杖を両手に持って、石垣の下の....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
と南の品川の天王様の神輿が、二つの宿の境に架けた橋の上で出あい、橋の両方の袂のお旅所でお祭りをしました。そうしてその橋を行き逢いの橋というのであります。東京湾内....