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旅枕
「旅枕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旅枕の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
物を書くことの好きな、歌をつくることの好きなお雪は、このお客様も筆と紙とを、
旅枕にも放さぬ人であってみれば、また同好の風流を話せる人ではないか、というような....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そのほかは概して、その遣《や》る瀬《せ》なき淋しさから、淋しさの次にあこがれの
旅枕の夢をおい、やがて行き行きて、とどまるところを知らぬ、雲と水の行方《ゆくえ》....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
云い云い髪へ手をやって、簪で鬢の横を掻いた。 「お許婚の方をお連れになり、敵討の
旅枕、ホ、ホ、ホ、お芝居のようで、いっそお羨しゅうございますこと……」 主水は....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
り。江戸名所を描ける絵本を尋ぬるに、遠くは菱川師宣《ひしかわもろのぶ》の『狂歌|
旅枕《たびまくら》』、近くは宝暦《ほうれき》初年|西村重長《にしむらしげなが》の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。) 吹く風も流るゝ水も熱ければ、マニラや熱の地獄なるらん 夏よりも暑きマニラの
旅枕、わが故郷の風ぞこひしき 十七日、晴れ。午前上陸、暑さを恐れてただちに帰船....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を与えたり、力づけたりした。 (この方面の沢庵の著作としては「医説」「骨董録」「
旅枕」それぞれ一巻がある) その結果、幸いにして回復に近づいたが、この時勃発し....