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旅行家
「旅行家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旅行家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
か」と、老爺どのとんだお憎《にくし》みを受けたものだ。蓋《けだ》し足の重くなった
旅行家の真情を暴露したものだ。 (一八)焼酎《しょうちゅう》の御馳走 ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
て虎が少しの間でも他の方角へ振り向く時は有るまいかと唯夫を待って居たのです、或る
旅行家の話に何でも猛獣に出会ったとき少しでも恐れを示しては到底助からず、極静かに....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
行った事はありませんよ」 「そういえば」野村は又ふと思いついて、「あなたは若い頃
旅行家だったそうですね」 「えゝ、
旅行家というほどじゃありません。放浪ですな」 ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
よう」 柔順に山吹は云ったものである。 「……第一番に云って置きたいことは俺が
旅行家だということです。――俺は肥前の長崎にもおりまた大坂にもおりました。また京....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
人連れでやって来ました。 ところが、船員の二三の者が、私のことを、外国人で、大
旅行家だと、水先案内に話してしまったのです。するとまた、水先案内は、税関吏に、私....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
珊瑚になっているだろうよ。(註二七)」 「なるほど!」と医師が言った。「さすがに
旅行家は違ったものだ。いや、その通り! そして、この男の地位が上るにつれて、金高....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を……。」 そのかわいげな様子には敵することができなかった。 「そしてそれほど
旅行家の君は、」とクリストフは言った、「私の国を知ってるかい。」 「知っています....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
次から次と落ちてきて、見る見るもり上ってしまいました。 この時、私はふと、ある
旅行家から聞いた、ダイヤモンド谷の話を思い出しました。それは、毎年わしにやるため....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
将の役を演ずるべくすっかり用意をしていた。彼女は熱帯や他の諸国における著名な婦人
旅行家の、ダイアナ・ウェルズ夫人であった。彼女自身は暑苦るしく重々しい赤い髪を持....
「グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
とのように厳粛な気持ちになった。――このトレヴォの過去にして来たこと――拳闘家、
旅行家、金の採掘者。――そしていかなる理由でこの不快なる船乗りの手にかかるような....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
である。そう思ってみて、鶴見は一抹の寂しさを感ずるのである。 花袋はあれだけの
旅行家であっても、ただ一つ、ドオデエのプロォヴァンスというようなものをもたなかっ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
ユダを、当然主人公にしなければなるまい。 7 「是非お書きなさい、お進めします」
旅行家でもあり蒐集家でもある、佐伯準一郎氏はこう云った。 「ついては貨幣をお貸し....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
る何人かは、何時か世界の果に、一大秘密の横たわる事を知り得べし、余はエスパニアの
旅行家ラゴンと云うものなり、世界一周の目的をもって本国を去り、ヨーロッパ、アジア....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
ョンは不平そうに云ったものである。「僕には怪しいとは思われませんね。彼女はきっと
旅行家でしょう。だから陽に焼けているんですよ」 「手首だけ陽に焼けるわけがないよ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
関の受附には明治の初年に海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大
旅行家の嵯峨寿安が控えていた。揃いも揃って気骨稜々たる不遇の高材逸足の集合であっ....