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「族人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

族人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
蛮族バッタ人は、叛逆、間諜、姦通、夜間強盗の如き罪を犯した者をこの食人刑に処し、族人をして活きながらその罪人の肉を食わしめるのを死刑の執行方法とするとのことであ....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
供を、個人主義の天才養成法、ダルトン・プランで教育する。が、六百万人の失業者、家族人員にする千六百万人もの大人子供が飢えているアメリカのプロレタリアートは、どこ....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
の設計をのせた。同じように次の式をのせた。 手持現金旧券+(新円100円×家族人数)+500円以内の給料+300円+(100×X) 旧券は、それがどれ....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
毎回気絶させている次第であった。 中でも、かの依存梟雄の醤買石委員長は、同じ民族人なる金博士の発明兵器による被害甚大で、そのためにこれまで幾度|生命を落しかけ....
モラトリアム質疑」より 著者:宮本百合子
と暮しは楽になると、次のような式が示された。 手持現金旧券+(新円100円×家族人数)+500円以内の給料+300円+(100円×X) ところで、このはっ....
死者の書」より 著者:折口信夫
ていた。 そうした闊達な、やまとごころの、赴くままにふるもうて居る間に、才優れた族人が、彼を乗り越して行くのに気がつかなかった。姫には叔父、彼――豊成には、さし....
細木香以」より 著者:森鴎外
は此にこれを訂正して置きたい。 香以伝の末にわたくしは芥川龍之介さんが、香以の族人だと云うことを附記した。幸に芥川氏はわたくしに書を寄せ、またわたくしを来訪し....
嫉みの話」より 著者:折口信夫
とは動くまい、と言うておいた。 「うはなりねたみ」は、普通のねたみではない。昔の族人生活は、家単位のようであって、いくつもの家族に別れていることがあるので、妻が....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
ろう。一家の中にも、喜六郎君などは、暫時ながら教えもし、聴きもした仲だから、外の族人よりは、この咄のとおりもよいだろう。 どんな不思議よりも、我々の、山越しの弥....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
を育てるとさへ云われている揚子江名代の水上生活者の筏船さえ通っていて、十数人の家族人らしい人間が乗り込んでいたが、誰もが河中に転落した人間をかえり見ようとはしな....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
系図の認めらるることの速かなる、驚くべきなり。 御館藤原氏すでに俘囚たり。その族人また実に同族ならざるべからず。『吾妻鏡』文治二年八月十六日条に、西行のことを....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
長脚国の思想も、或いはこれに関係を持っているかもしれぬ。そして一方では、古代その族人が膳夫として貴紳に仕えたので、手長の名が後までも給仕人の或る者に遺ったのでは....
間人考」より 著者:喜田貞吉
不破郡、下野河内郡、同芳賀郡、陸奥磐井郡(?)等に杖部郷または丈部郷があり、その族人の古史古文書に見えるものが甚だ多い。日本紀敏達天皇十二年の条に、駆使奴と書い....
私本太平記」より 著者:吉川英治
い、と考える。 自分への高時の信寵は、いまでも変らぬものとは自負するが、北条一族人のすべてが、自分へ好意的なわけでもない。 わけて、高氏のごときも在る。また....
私本太平記」より 著者:吉川英治
してこのことは、彼の推測だけでなく、もし増援のばあいは、その大将には、名越殿の一族人か、佐々木道誉か、さもなくば、足利又太郎高氏のほかあるまいと、一般の下馬評も....