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族籍
「族籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
族籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
のお家だけはこの理屈以外のところにあると思っていた。お国の模様がえが、家禄没収、
族籍|剥奪《はくだつ》などという手段でなされようとは考えたことも無かった。ずいぶ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 とにかく、一応は、何人の人たちがこの宿にいて、それのおのおのの住所、氏名、
族籍というようなものまで、一通りは当りをつけて帰らぬことには、偶然にしても、偶然....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
於て、史実なり現実なりをただしてみれば、それは有り過ぎるほどあるかも知れないが、
族籍の上に農奴として計上されたものは、西洋にはいざ知らず、日本には無いはずであり....
「六月」より 著者:相馬泰三
郎と申します」と彼はおかしいほど丁寧に答えた。 警官は、それから現住所、原籍、
族籍、父の名、その者の第何男であるかまで詳しく聞いて一々それを手帳に控えた。最後....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、畢竟、藤氏の盛んなるに当たり、これより分かれたるものにあらずんば、これを慕って
族籍の不明なるものなどはみな、かく称したるものなり。そのほか、村名、町名、橋名等....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ら隔意なく世間に交わることができるようになりましょう。あたかも士族がその士族なる
族籍をそのままに、なんら差別なく平民と融和していると同じように。 終りに臨んで....