» 旗影

「旗影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旗影の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
えたのです。南の国の町というのは、どんな町であろうか。彼は、明るい空の下に、赤い旗影や、白い旗影などがひらひらとひるがえって、人影が、町の中を往来する光景などを....
乱世」より 著者:菊池寛
、しかし将軍家が必ず官軍に反抗するとは決っていない。否、将軍家も定敬公も、錦旗の旗影を見られると、すぐ恭順せられるかもしれない。もし、そうした場合には、我々が捨....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
りで失敬して、径路から帰った。ふりかえって見ると、甲州街道の木立に見え隠れして、旗影と少年音楽隊の曲が次第に東へ進んで行く。 今日は何処も入営者の出発で、船橋....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
わき出づるごとく、煙まず見え、ついで針大の檣ほの見え、煙突見え、艦体見え、檣頭の旗影また点々として見え来たりぬ。ひときわすぐれて目立ちたる定遠鎮遠相連んで中軍を....
三国志」より 著者:吉川英治
のこして、廖化をあとに、関平だけが、深夜、裸山を急襲した。 ところが山上には、旗影だけで、人はいなかった。 「しまった」 急に駈けくだろうとすると、諸所の窟....
私本太平記」より 著者:吉川英治
はや、あらかたは自滅し、残余の兵などは再起してくる気力もないはず。すでにどこにも旗影の見えぬをみれば、あとはチリヂリ摩耶方面へでも影をひそめたものではないか。 ....